米次世代爆撃機「B-21」、AIの進化で乗員体制にも変化か

【引用:米空軍】米空軍の次世代ステルス戦略爆撃機B-21レイダー(以下B-21)に単独操縦士を配置する案が浮上している。4日付の軍事専門メディア報道によると、米空軍グローバル打撃軍団(AFGSC)は将来のB-21の乗員編成を操縦士1名を基本とする方向で本部に勧告したと伝えられる。

【引用:米空軍】これまで、B-2スピリットなど主要な戦略爆撃機は長距離任務を想定して操縦士2名と武装管制士(WSO)を搭乗させるのが通例だった。超長時間に及ぶ作戦飛行や、操縦士が任務遂行不能になった場合でも任務を継続できるようにするためである。しかし今回の勧告案は操縦士1名にWSOを加える態勢を想定しており、安全面での懸念を呼ぶ可能性がある。ただし、この勧告は現時点で空軍の公式方針ではない。米空軍参謀長のスコット・フロイス中将は当該の勧告文書が本部に提出されたことを認めつつ、最終的な決定はまだ下されていないと述べている。

【引用:米空軍】軍事メディアは、この動きがB-21の設計に高度な自動化やAIに基づく自律機能が大きく組み込まれていることを示唆していると指摘している。一部では、将来的には無人運用に移行し得るとの見方も示された。

【引用:米空軍】B-21は、B-2以来約30年ぶりに登場する米空軍の次世代ステルス戦略爆撃機で、ノースロップ・グラマンが開発を進めている。核搭載能力を備え、現行のB-52、B-1B、B-2を置き換えることを目的に設計された機体である。長距離打撃爆撃機計画(Long Range Strike Bomber program)を起点に2014年に事業が本格化している。

【引用:米空軍】公開されている範囲の情報をまとめると、B-21の翼幅は約45.72メートル以下で、B-2の52.43メートルより小型化されている。搭載可能重量もB-2の約27トンに対しB-21は約13.6トンと報じられている。機体規模や搭載量は縮小する一方で、精密誘導兵器やスマート化された核兵器の進化により大量の搭載を必要としないとの専門家の説明がある。

【引用:米空軍】加えてB-21は従来の爆撃機と異なり、情報収集や戦場管理、対航空機迎撃など複数機能を兼ね備えた多用途機として設計されている。米空軍は将来的に100機超のB-21を配備する計画で、1機当たりのコストはインフレ等を踏まえて増加し、概算で約7億ドル(約1,080億円)に迫る規模になるとされる。














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