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初代美女芸人ペ・ヨンジョン、母を失い「私は天涯孤独」…55年間共に過ごした母への想いを告白

望月博樹 アクセス  

引用:MBN
引用:MBN

お笑い芸人のペ・ヨンジョンが、2か月前に他界した母を偲んだ。

4日放送のMBN『特報世界』に、初代美女お笑い芸人として知られるペ・ヨンジョンが出演した。

デビュー56年目を迎えるペ・ヨンジョンは、1969年に歌手としてキャリアをスタートさせた。「当時、MBCのジョンドン本部でPR活動をしていた際、観客席で見学中にコメディアンの役を勧められ、挑戦してみた」と振り返った。

「『もう、イライラする』と言いながら鶏を蹴ろうとしたところ、ペ・サムリョン先生のすね骨を蹴ってしまった。放送後、制作部から『あの子は誰だ?』と注目された」と付け加えた。彼女は1970~80年代、国民的人気を誇るトップお笑い芸人となり、ファンレターや夜、米、じゃがいも、さつまいも、野菜などが毎日大量に自宅に届いたという。

その後、IMF通貨危機が到来し、ペ・ヨンジョンは「出演料が高額な芸人から起用されなくなった。そこで夫にクッパ屋の開業を提案した。母がキムチを作れると言ったので始めたが、商売は非常に好調だった。人間、そう簡単には死なないものだと実感した」と語った。

現在、29年目を迎えるクッパ屋を経営中だが、彼女の表情は曇っていた。母の映像を見ながら「これは私が撮影したもの。忙しい時は気づかなかったが、ふと思い出すと顔を見たくなる」と述べた。

夫は彼女を連れて店外に出た。商人たちとの会話中、ペ・ヨンジョンは涙ぐんだ。夫は「気分転換させようと思ったが、僕も心が落ち着かない。本人の前では泣かないが、一人になると僕も義母のことを思い出さないわけがない。僕も辛いが、彼女の苦しみはどれほどだろうか」と涙を流した。

ペ・ヨンジョンは母の闘病生活を振り返った。「母は唇まで真っ白になり、吐血した。子宮がんだった。すでに体中、自由に動かせる部分がほとんどなく、毎日腹痛に苦しんでいた。そして虫垂が破裂して腹膜炎を起こした。手術後もヘルニアを発症し、頭から足先まで問題だらけだった。そして76歳から認知症が始まった」と明かした。

認知症で母の動作が不自由になると、夫が介護に乗り出した。夫は「最初の1、2年は本当に大変だった。排泄物の処理やおむつ交換、入浴介助など、手順すら分からなかった。このままではいけないと思い、専門知識を学ぶために介護福祉士の資格を取得した」と振り返った。

ペ・ヨンジョンは、母が住んでいた空き部屋を掃除しながら「もう私には誰もいない。母方の親戚は皆亡くなり、父方とは連絡がすべて途絶えている。私は一人ぼっちだ」と告白した。母は過酷な嫁入り生活の中、妊娠したまま実家に逃げ帰り、ペ・ヨンジョンは父の顔も知らずに育ち、遠方で働く母を常に恋しく思っていたという。19歳で働き始めるとすぐに母と同居を始め、55年間共に過ごしたと語った。

「母は健康な方ではなく、常に病に苦しんでいたため、他人から見れば大袈裟に思えるかもしれないが、私は母と非常に密接な関係にあった。それが今の私の心境につながっている。広大な海に一人で立っているような、まるで天涯孤独になったような気分だ」と心情を吐露した。

夫はペ・ヨンジョンの健康を心配し、「週に14本もの番組をこなしていたある日、顔色が悪くなり病院で検査したところ、膵臓に腫瘍が3つ見つかった。がん寸前の状態だった」と明かした。膵臓の腫瘍のため16時間に及ぶ大手術を受けたペ・ヨンジョンは、「4年間歩くこともできず、体重は40kgまで落ちた。食事が摂れず、食べ物の匂いで吐き気を催した。寝たきりで脚の筋力も衰え、夫が私を担いで歩かなければならなかった」と語った。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

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