「ポップの帝王」マイケル・ジャクソンさんの娘でモデルのパリス・ジャクソンさん(27)が、父親を題材とした伝記映画『マイケル(Michael)』について「幻想に生きるファン向けの美化された物語だ」と批判した。
パリスさんは3日(現地時間)、自身のSNSで「私がまったく関与していない映画について『協力的だった』などと発言するのはやめてほしい。すごく違和感を感じる。」と投稿した。

これに先立ち、同作でマイケルさんの父ジョー・ジャクソン役を務める俳優コールマン・ドミンゴ氏は、ヴェネツィア国際映画祭で行われた『People』誌とのインタビューで「パリスと兄のプリンスは映画制作に非常に協力的で支持的だった」と発言。さらに「パリスは私に親切で温かく接してくれた。今夜ここに一緒にいられてうれしい」と語っていた。
しかし、パリスさんはコールマン氏の発言を否定。「初期の脚本を読み、不誠実な点や納得できないところについて指摘したが、反映されなかったため、それ以上は関与しなかった」と強調した。
さらに「製作側が私の意見を採用しないことを明確に示したので、それ以上関わらなかった。結局、彼らは作りたいものを作るだろう。多くのファンがこの映画を好むだろうと思っていたので、これまで何も言わなかった」と説明した。
またパリスさんは、映画が特定のファン層を意識している点を指摘。「この映画の大部分は、依然として幻想の中で生きるファン層を対象にしている。彼らはこの映画を楽しむだろうが、私には合わない」と語った。
パリスは「ストーリーは管理されており、不正確な内容や明らかな虚偽が多い。結局、そういったものは私には合わない。楽しむかどうかは別として、私を巻き込まないでほしい」と述べた。
この映画は制作初期から物議を醸してきた。性スキャンダルの告発者をめぐる後半部分の描写をめぐり、法的問題から脚本の修正や再撮影が行われたとの報道もあったが、製作側は「映画制作が混乱に陥っているという報道は事実ではない」と否定している。
製作費1億5,500万ドル(約230億円)を投じた大型プロジェクト『マイケル』は、アントワーン・フークア監督がメガホンを取り、マイケル・ジャクソンさんの甥ジャファー・ジャクソンが主演を務める。共演はマイルズ・テラー、ニア・ロング、キャット・グレアムらで、ジャクソン家とも連携して制作が進められている。公開は2026年4月24日、北米で予定されている。
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