
映画『悪い女の子:走れハニー(韓国語原題訳)』の制作秘話が公開された。
『悪い女の子:走れハニー(韓国語原題訳)』は、走ることだけで全国を制した陸上スター「ナ・エリ」と、走る才能を持つ少女「ハニー」が高校生となって再会し、競争と成長を描くストリートランニング競技を舞台にしたスポーツドラマである。
本作はシナリオ作業だけで約2年、総制作期間は4年を要した大規模プロジェクトで、200人以上のスタッフが参加して完成度を高めた。演出を担当したホ・ジョンス監督は「15歳以上の観客も十分に楽しめるアニメーションを作りたかった。『走れハニー』はドラマとファンタジーを融合できるIPであり、劇場版という形式が今の時代に最も適していると判断した」と制作意図を明らかにした。
特に注目すべき変化は、主人公が「ハニー」ではなく「ナ・エリ」である点だ。ソン・ウォニョン総括PDは「ハニーは時代性が反映されたキャラクターで物語がすでに豊富だったが、比較的空白だったナ・エリのストーリーを広げ、より挑戦的な物語にしたかった」と説明した。
舞台は原作から3年後の設定で、「ハニー」と「エリ」が互いを理解し和解する場面を通じ、40年ぶりの新たなターニングポイントを描いた。ホ・ジョンス監督は「原作者のイ・ジンジュ先生も『ナ・エリ』と『ハニー』が共に成長する設定を肯定的に見てくださった」と伝え、原作者も認めたオリジナル劇場版の意義を強調した。
さらにソン総括PDは「時代が変わっても不変なのは『情熱』と『挑戦』の価値だ。それを現代の感性に合わせて描きたかった」とし、本作ならではの観覧ポイントを挙げた。そのため既存の陸上ではなく「ストリートランニング」を創作し、新しい見どころを提示。都市を舞台にしたランニングという設定は、『走れハニー』を覚えている世代には共感と懐かしさを、初めて触れる世代には新鮮な楽しさを与える。
そして「『ナ・エリ』の成長を通じて、観客が挑戦し、挫折し、乗り越えながら自分らしい人生を築く勇気を得てほしい」と訴えた。ホ監督も「本作は全年齢鑑賞可能なファミリームービーとして企画した。世代ごとに異なる視点で楽しめる作品であり、今の観客が『走れハニー』の価値を受け継ぐだろう。続編シナリオも準備しているので、多くの愛をお願いしたい」と付け加えた。
40年ぶりに新たに誕生した初の劇場版『悪い女の子:走れハニー(韓国語原題訳)』は、10月7日の秋夕に公開される。
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