
深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』が23日(現地時間)に再開される。銃撃で死亡したチャーリー・カーク氏やMAGA(米保守陣営)に対する過激発言を行ったことで、米連邦通信委員会(FCC)委員長からの圧力を受け放送が中断されていた。
ディズニーは22日の声明で「先週水曜日、我が国は感情的に敏感な瞬間を迎えており、当時の緊張した状況をさらに刺激しないために番組制作を中断する決定を下した。一部の発言が時期的に不適切であり配慮を欠いていると判断した」と説明。その上で「数日間にわたりジミー本人と深い議論を重ねた結果、火曜日から番組を再開することにした」と明らかにした。
キンメルは15日の放送で「MAGA陣営はカークを殺害したこの少年を自分たちと無関係な存在に仕立て上げ、事件を政治的に利用しようとしている」と批判した。
同日、ブレンダン・カーFCC委員は保守系YouTube番組で「このような発言はニュースの歪曲の繰り返しであり、放送免許の取り消しまで検討され得る」と警告。その発言を受けディズニーは放送を中断した。
キンメルが番組から姿を消すと、クリエイターコミュニティの反発が高まった。俳優マーティン・ショートやトム・ハンクスをはじめ、ディズニーと最近印象的な作品を残した400人の著名人が米国市民自由連盟(ACLU)名義の書簡に署名し「今回の措置は米国内の表現の自由に打撃を与えた」と糾弾。政治的立場を問わず、両陣営の修正憲法第1条擁護者たちが数日間にわたり批判を続けた。
キンメルの復帰決定は、ボブ・アイガーCEOとディズニー・エンターテインメント共同会長デイナ・ウォルデンが最終的に承認したと伝えられている。
米『バラエティ』誌は「キンメルが自身の発言について謝罪するかどうかは不明だ」としつつ「ただし彼とディズニー経営陣が合意した内容は火曜日の放送で公開される予定。過去にもデイヴィッド・レターマン、ビル・マー、サマンサ・ビーらが発言やジョークで物議を醸した後、公に謝罪した前例がある」と報じた。
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