日本アニメーション界の新星、木下麦監督の劇場版アニメーション『ホウセンカ』が、ついに韓国での配給会社を確定し、2026年初めに観客に披露される準備を始めた。

世界最大のアニメーション映画祭の一つであるアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション部門に招待され初公開された木下麦監督の長編アニメーション『ホウセンカ』は、韓国での輸入・配給会社がWATERHOLE COMPANYに最終決定し、観客との出会いに向けて動き出した。
今年6月、アヌシー国際アニメーション映画祭でワールドプレミアを迎え、観客や業界関係者に初披露された『ホウセンカ』は、監督の前作とも言えるアニメーションシリーズ『オッドタクシー』で見せた豊かな感性と独特な視線、人物を描く特別な才能が、より深みのある演出力として完成されたとの高評価を受けた。
『ホウセンカ』は『オッドタクシー』の脚本家であり、同名映画やドラマにも制作された成功作『セトウツミ』の作者、此元和津也が再び木下麦監督とタッグを組んだ作品である。さらに『夏へのトンネル、さよならの出口』でメジャーアニメーションスタジオの地位に躍り出たCLAPが制作を担当した。
「死を目前にした無期懲役囚が、人生の終わりにこれまで共にいた人々を思い出しながら奇跡のような逆転劇を書き綴る」という作品のログラインは、主人公が置かれた状況の理由や、その中で実現される逆転の意味への好奇心を刺激する。
配給会社WATERHOLE COMPANYは「木下麦監督の長編アニメーション映画が出るなら必ず劇場に届けたいという思いがあった。今回直接その作品に携わる機会を得られたことを嬉しく思う。日常の平凡さの中で断片化された感情を繋ぎ、その感情から再び日常の平穏を振り返らせる彼の視点と演出は、韓国の観客に日本アニメーションの新たな色彩と物語を届けるだろうと信じている」と、配給の感想を述べた。
公開されたティザーポスターには、原題『ホウセンカ』を示す鳳仙花と、その前に描かれた希望の象徴のような蝶の姿、そして「初雪が降る前に、爪先の鳳仙花の色が消えなければ。」というコピーが添えられ、本作で描かれる愛の形、そしてその物語が韓国観客にどう伝わるのか期待を高めている。
『天気の子』、『劇場版「鬼滅の刃」』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『機動戦士ガンダム』シリーズ、『ラブレター』など、配給する作品ごとに新たなキャンペーンやマーケティングで観客と交流し、信頼とライブラリーを積み重ねてきたWATERHOLE COMPANYが、4年ぶりに直接バイヤーとして輸入した『ホウセンカ』は、2026年第1四半期に観客と出会う予定である。
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