公開と同時に「今年の韓国映画」と絶賛されたユン・ガウン監督の新作『世界の主人』が、第26回東京フィルマックス映画祭のコンペティション部門に正式招待された。

毎年11月に東京で開催される東京フィルメックス映画祭は、世界的映画監督で俳優の北野武が設立したオフィス北野によって2000年に始まった。アジアの新作および多様性を重視した長編映画に焦点を当てる映画祭であり、これまでイ・チャンドン、パク・チャヌク、ホン・サンスら韓国の著名監督の作品も上映されるなど、作家主義的で芸術性の高い映画を称える場として知られている。
『世界の主人』はコンペティション部門に選出され、グランプリ(Grand Prize)、審査員特別賞(Special Jury Prize)、観客賞(Audience Award)、学生審査員賞(Student Jury Prize)などをかけて、『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督が製作した『左利きの少女』を含む世界の注目9作品と競う予定だ。
『わたしたち』で観客賞と特別言彰賞を受賞したユン・ガウン監督は、本作で二度目の東京フィルメックス映画祭への招待を受け、日本プレミア上映で熱い反響を巻き起こすことが期待されている。
映画祭プログラム・ディレクターの神谷直希は「『世界の主人』は登場人物たちの複雑な感情世界を深く掘り下げた強烈なヒューマンドラマであり、思春期の少女ジュインが自らの物語の主人公として力強く前進する姿を繊細に描き出している。ユン・ガウン監督は定型的な描写を徹底的に排しながらも、感情の機微を抑制した観察的演出によって、より深みのある作品を完成させた」とコメントし、絶賛を惜しまなかった。
さらに『世界の主人』は老舗配給会社BittersEnd(ビターズ・エンド)と日本配給契約を締結し、映画祭後はより多くの観客との出会いが予定されている。BittersEnd代表の定井勇二は「ユン・ガウン監督の新作『世界の主人』を日本で紹介できることを大変楽しみにしている。彼女のテーマの扱い方は非常に優れており、巨匠の才能を感じる。BittersEndはこの作品が国境を越えて観客に感動を与える映画であると確信している」と語り、海外観客への期待も示した。
「今年の韓国映画」と称され口コミで広がっている映画『世界の主人』は、現在韓国の劇場で好評上映中である。













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