
YouTubeチャンネル「脱オタ収容所」運営者が、グループIVEメンバーのチャン・ウォニョンの所属事務所STARSHIPエンターテインメント(以下、STARSHIP)が提起した損害賠償訴訟の判決で5,000万ウォン(約526万998円)の賠償判決を受けた後、不服として抗告していた中、裁判所が強制調停の決定を下した。
7日、法曹界によると、ソウル裁判所調停センターのイ・ヘジン第4常任調停委員は前日、調停に代わる決定(強制調停)を下し、決定文を双方に送達した。
強制調停とは、民事訴訟の調停手続きで合意に至らない場合、裁判を経ずに裁判所が職権で当事者間の和解条件を定め、紛争を解決する手続きである。決定文送達後、2週間以内に双方からの異議申し立てがなければ、事実上、調停合意に達したと見なされる。どちらか一方が調停案を拒否した場合、正式な裁判手続きが再開される。
これに先立ち、STARSHIPは2022年11月、「脱オタ収容所」運営者A氏を相手取り、1億ウォン(約1,052万1,996円)規模の損害賠償請求訴訟を提起した。
A氏は「脱オタ収容所」を運営し、チャン・ウォニョンを含むカン・ダニエル、V、ジョングクといった有名アイドルをターゲットに悪質なデマコンテンツを制作した。STARSHIPに対する虚偽の事実を含む、様々な刺激的な内容が主な材料だった。動画は急速に広がり、再生回数を集めた。いわゆる悪意のあるコンテンツで再生回数を稼ぐ「サイバーレッカー」の行為である。検察の調査によると、A氏はこの種の動画を約23回投稿し、億台の収益を得ていたことが把握されている。
STARSHIPは「脱オタ収容所」との戦争を宣言し、約3年間にわたり国内外で訴訟を進め、厳罰を求めてきた。A氏は法的措置が取られると、遅れて「脱オタ収容所」チャンネルを削除した。その上で、裁判では「事実を摘示したのではなく意見を表明したに過ぎず、仮に事実を摘示したとしても虚偽ではなく、公共の利益のために掲示したものだ」とし、「動画によって社会的評価や信用が侵害されたとは見なせない」と反論した。
裁判所はSTARSHIPの主張を認めた。去る6月に行われた1審で、A氏の動画が社会的評価と業務を侵害したと判断した。また、チャン・ウォニョン個人とグループIVEのイメージや活動にも悪影響を及ぼしたことは明白であるとし、「STARSHIPに5,000万ウォン(約526万998円)を賠償せよ」との判決を下した。しかし、A氏は判決に不服として控訴し、裁判所は双方が合意に至らなかったため、強制調停に乗り出したと見られる。カン・ダニエルとの損害賠償訴訟でも強制調停で結論が出ている。

A氏はウォニョンが提起した損害賠償請求訴訟でも5,000万ウォン(約526万998円)の賠償が確定した。当初1審では1億ウォン(約1,052万1,996円)と遅延利息を支払うべきだとされたが、2審では半分に減額され5,000万ウォン(約526万998円)を支払うよう判決された。
A氏は14日にV、JUNG KOOK、所属事務所BIGHIT MUSICが提起した損害賠償請求訴訟の2審初公判も控えている。昨年3月BIGHIT MUSICとBTSのメンバーV、JUNG KOOKはA氏が虚偽の動画を掲載し名誉を毀損し、所属事務所の業務を妨害したとして9,000万ウォン(約946万9,796円)規模の損害賠償請求訴訟を提起した。1審でBIGHIT MUSICに5,100万ウォン(約536万6,218円)、Vに1,000万ウォン(約105万2,199円)、JUNG KOOKに1,500万ウォン(約157万8,299円)を支払うよう命じられたが、A氏は不服申し立てをし控訴した。請求額が過大だというのだ。結局和解調停が不成立となり、裁判が再開された。
A氏の法的責任は終わっていない。先月10月、情報通信網法上の名誉毀損など容疑で起訴され、検察により懲役4年を求刑された。1審では懲役2年、執行猶予2年、12時間の社会奉仕、2億ウォン(約2,104万3,992円)の追徴を命じられた。A氏は最終陳述で「自分の過ちを深く反省し、正しい社会の構成員として生きることができる最後の機会を与えてほしい」と減刑を求めた。該当控訴審の判決公判は11日に行われる予定だ。













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