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風邪だと勘違いされやすい致命的な病気とは?「敗血症」の恐怖

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冬の寒さが続き、風邪や体調不良に悩まされる人が多い。しかし、単なる体調不良と思われがちな症状が、実は重篤な疾患の兆候である可能性があるため、注意が必要だ。

引用:Shutterstock*この人物は記事の内容とは一切関係ありません
引用:Shutterstock*この人物は記事の内容とは一切関係ありません

敗血症は細菌やウイルス感染により全身に炎症が生じる病気である。放置すると血圧が低下し、血液が体内を十分に循環できなくなり、臓器機能が低下して死に至る可能性もある。しかし、敗血症の初期症状は重度の風邪に似ているため、見過ごされやすい。

敗血症は迅速な治療が不可欠だ。英国国立医療技術評価機構(NICE)は、敗血症が疑われる患者は心筋梗塞のように速やかな治療が必要だと勧告している。治療が遅れるほど死亡率は上昇する。歩行障害や言語障害などの後遺症を生じる恐れもある。病状が進行してから病院を訪れると、感染部位の切断や死亡のリスクが高まる。

健康な人は細菌への抵抗力が強いため、敗血症に至りにくい。一方、肝疾患者や糖尿病患者は敗血症のリスクが高い。肝機能が低下すると血中の細菌を適切に除去できず、感染に対して脆弱になる。また、糖尿病患者は免疫機能に関わる白血球数が少ないため、感染リスクが高い。健康な人でも傷の管理が不適切だと、細菌が増殖して敗血症を引き起こす可能性がある。

敗血症の症状には、38度以上の発熱、呼吸の加速、全身の脱力感などがある。肝疾患者や糖尿病患者、48時間以内に海産物を摂取した人、最近の野外活動で大きな傷を負った人にこれらの症状が現れた場合、直ちに医療機関を受診すべきだ。

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