朝食は「時間」によっても健康への影響が異なることが明らかになった。
海外メディアのデイリー・メールによると、朝食を午前9時以降に摂る人は、午前8時以前に済ませる人に比べて、精神的な健康問題を抱えるリスクが28%高いことが分かった。
研究によれば、午前8時以前に朝食を摂る人は、精神的な健康リスクが低下する傾向がある。一方で、朝食を抜くことも悪影響を及ぼすことが分かっている。
朝食を遅く摂ることが健康に悪影響を及ぼす理由は明確ではないが、一つの仮説として、遅く食べることや朝食を抜くことが、睡眠不足、座りがちな生活習慣、日常生活におけるモチベーションの低下などの兆候である可能性が指摘されている。これらはいずれも精神的健康の悪化を示すサインと考えられる。
では、減量を目指す場合、朝食と夕食のどちらを抜くべきだろうか。
結論から言うと、夕食を抜く方が効果的だ。
最近、YouTubeチャンネル「知識インサイド（韓国語直訳）」に出演した内科専門医のキム・テギュン氏は、朝食を抜いて昼食と夕食を摂る食事法について、「続けやすいという点が唯一のメリット」と指摘した。
キム氏は「朝食を抜くと、血糖値の変動、体重増加、心血管疾患、認知機能の低下などのリスクが高まる。これらは睡眠不足による影響と同様だ。睡眠と朝食はどちらも重要で、特に朝の睡眠が不足している人は、朝食を抜いてダイエット効果を狙うことが多い」と説明した。
さらに「例えば、6時間半程度しか睡眠を取れていない人が、30分長く寝るために朝食を抜くのは健康上のメリットがあるかもしれない。しかし、すでに7時間睡眠を確保している人が、さらに30分多く寝るために朝食を抜くのは、かえってデメリットが大きい」と指摘した。
キム氏は「朝食を抜いて体重が減る人もいるかもしれないが、それは一部の人に限られる。大半の人は、朝食を抜くだけでは大きな減量効果は得られない」とし、「むしろ昼食や夕食の過食につながり、インスリン抵抗性が高まる可能性がある。また、夜遅い食事によって睡眠障害や消化器系のトラブルが発生するケースも少なくない」と説明した。
さらに「夕食の制限は、朝食の制限とは正反対の影響をもたらす」とし、「ほとんどの間欠的断食のメリットは夕食制限によるものだ。実際、朝食制限と夕食制限を比較した研究では、夕食制限のみが血糖値の改善に有益であることが示されている」と述べた。
イ・ギョンシル家庭医学科医も同様の見解を示した。「夜には重要な生理現象が起こる。空腹で寝ることで初めて進行する代謝過程があり、それが成長ホルモンの分泌だ。空腹感がこのホルモンの分泌を促し、成長期の子供には身長の伸びを促進し、大人には細胞の修復や再生に関与する」と説明した。
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