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いびきがうるさいだけじゃない…睡眠時無呼吸は「耳」まで襲う!研究チームが衝撃の事実を発表

竹内智子 アクセス  

熟睡を妨げ、慢性疲労や頭痛、さらには心血管疾患を引き起こすとされる「睡眠時無呼吸症候群」が、聴力低下とも関連していることが明らかとなった。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上呼吸が停止する疾患で、単なるいびきとは異なる。ただし、同疾患の患者の多くが激しいいびきを伴っており、いびきのある人の多くも睡眠時無呼吸症候群との関連が指摘されている。

先月、韓国の仁済(インジェ)大学一山(イルサン)白(ペク)病院耳鼻咽喉科のイ・ジョンミ教授の研究チームが、2014年から2023年までに診断された睡眠時無呼吸症候群の患者90名と健常者の聴力を比較分析した結果を発表した。

研究チームの分析によると、睡眠時無呼吸症候群の患者は健常者と比較し、全周波数帯域で聴力が低下しており、特に2kHz(キロヘルツ)以上の高周波領域における聴力損失が顕著だった。

また、無呼吸の持続時間が長いグループほど、聴力低下が深刻であることも判明した。

研究チームは「睡眠時無呼吸症候群による聴力低下は、低酸素症と酸化ストレスが関与している」と説明している。

睡眠時無呼吸症候群により血中酸素濃度が低下すると、耳に通じる微小血管の血流障害が生じやすくなるという。

「正常な聴覚機能の維持には十分な酸素供給が不可欠だ。酸素不足が続くと、聴覚細胞や聴神経が損傷を受けやすくなる。また、低酸素状態と酸素の再供給が繰り返されることで、酸化ストレスと炎症反応が増加し、神経機能が低下する可能性がある」と研究チームは指摘した。

さらに、「激しいいびきによる騒音も聴力への悪影響が懸念される」と付け加えた。

今回の研究を主導したイ・ジョンミ教授は「睡眠時無呼吸症候群が聴覚神経や蝸牛に直接的な影響を及ぼす可能性が確認された。治療は睡眠の質の改善だけでなく、長期的な聴力保護の観点からも重要である」と強調した。

なお、この研究成果は国際学術誌『PLOS ONE』の最新号に掲載された。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

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