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2025年06月21日土曜日
ホームライフスタイルヒント「その日焼け止め、大丈夫?」紫外線を防ぎながら肌悩みまで解決できる"正しい使い方"を伝授!

「その日焼け止め、大丈夫?」紫外線を防ぎながら肌悩みまで解決できる”正しい使い方”を伝授!

夏が始まると、肌を守る第一歩は日焼け止めから始まる。しかし製品によって用語がバラバラだったり、SPFの数値だけを見て選んだ結果、肌に合わなかったり紫外線カット効果が不十分だったりすることも少なくない。

毎日使う日焼け止め。どんな基準で選べば、紫外線をしっかり防ぎつつ肌も守れるのだろうか。

SPFとPA、数字に込められた本当の意味

日焼け止めの紫外線カット効果を語る際に、もっともよく出てくるのが「SPF」と「PA」の指標である。SPFはUVB(紫外線B波)を防ぐ力を示すもので、よく「SPF50ならUVBを50倍カットする」と誤解されがちだ。実際には、紫外線を浴びてから肌が赤くなるまでの時間をどれだけ延ばせるかを表している。たとえばSPF30なら、約300分、つまり5時間ほど肌を守ってくれる計算になる。

一方、PAはUVA(紫外線A波)への防御力を示し、「+」の数で表示される。「+」が1つ増えるごとに約2〜4倍の防御効果があるとされ、PA+++以上であれば長時間のUVAにも対応できる。

特にUVAは肌の奥深くまで届き、シワやシミ、ハリの低下などを引き起こす原因となるため、日焼け止めを選ぶ際はこの指標にも注目する必要がある。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT

高い数値よりも「使う環境」を考慮して選ぶ

SPF50、PA++++のような高い数値の日焼け止めは、確かに遮断力が高いが、肌に負担をかけることもある。室内で過ごす時間が多かったり、短時間の外出が中心の場合は、SPF20〜30、PA++程度でも十分対応できる。一方、登山や海辺など紫外線が強い場所では、SPF50、PA+++以上の製品を使うのが適している。日常的に高数値の製品を使い続けると、逆に肌トラブルや刺激が起きることがあるため注意が必要だ。

脂性肌・乾燥肌・敏感肌、肌タイプに合わせて選ぶ

脂性肌には、油分が少なくさっぱりとしたジェルタイプやウォーターベースの日焼け止めが向いている。油分の多いクリームタイプを使うと、化粧崩れや毛穴詰まりの原因になることがある。乾燥肌には、高保湿のクリームタイプやオイル配合の製品が適している。敏感肌の人は「紫外線吸収剤(ケミカルフィルター)」を含まない、いわゆる「ノンケミカル」「紫外線散乱剤(ミネラルタイプ)」の製品を選ぶと安心だ。これらは肌への刺激が少なく、成分もシンプルなためトラブルが起こりにくい。

成分表示のチェックは必須、アレルギーにも注意を

日焼け止めを選ぶ際には、成分表示をしっかり確認することが大切だ。

パラベン、オキシベンゾン、香料、アルコールなどは、敏感肌に刺激を与える可能性があるため、できるだけ避けた方がよい。特に「ハイポアレルゲン(hypoallergenic)」と表示された製品は、アレルギーを起こしにくい成分で構成されており、肌が敏感な人に適している。子どもや妊婦の場合は、低刺激テスト済みの製品を選ぶことが安全だ。

白浮きとトーンアップ、その違いを知ろう

日焼け止めを塗ったとき、肌が白っぽく見えることがある。これは「白浮き」と呼ばれ、物理的な紫外線カット成分が原因で起こる現象である。紫外線を肌表面で反射させることで起きるが、最近では白浮きしにくい処方の製品も増えてきた。ただし、トーンアップ効果と混同しないよう注意が必要だ。白浮きは時間が経っても白さが残るのに対し、トーンアップは自然に肌色を明るく見せるメイク効果があり、肌の色味を整えてくれる点が異なる。

引用:Okinawatimes*この画像は記事の内容と一切関係ありません

日焼け止めは、1日1回では不十分

日焼け止めは、塗ったあと時間が経つにつれて効果が徐々に弱まっていく。汗や皮脂、摩擦などによって落ちるため、外出前に一度塗っただけで一日中効果が続くと期待するのは無理がある。一般的には2〜3時間ごとに塗り直すことで、継続的な紫外線カット効果が得られる。メイクの上からも使える「サンスティック」や「サンパウダー」を活用すれば、手間をかけずに補うことができる。

日焼け止めと一緒に実践したい習慣

どれだけ優れた日焼け止めでも、それだけで完璧に紫外線を防ぐことはできない。紫外線が強い時間帯である午前10時〜午後3時は外出を控え、日傘やつばの広い帽子、サングラスなどを併用するのが望ましい。また、外出後は必ずクレンジングで日焼け止めの残りをしっかり落とす必要がある。そうしないと毛穴詰まりや肌トラブルの原因になりやすい。特に紫外線防御成分が肌に残ると、刺激となる場合もあるため、洗浄力のあるクレンザーを使うのが理想的だ。

肌を守る第一歩は、正しい選択から

日焼け止めは、ただ塗れば良いというものではない。自分の生活スタイルや肌質、活動環境に合った製品をきちんと選ぶことこそが、本当の意味での肌保護のスタートだ。紫外線カット効果だけでなく、使用感や成分にも目を向けて、自分に合った日焼け止めを選べば、夏の強い日差しの下でも健康な肌を守ることができる。

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