
何気なく押した記念スタンプが、入国拒否につながる恐れがあるという警告が出ている。パスポートの「損傷」と見なされる可能性があるためだ。
6日(現地時間)英紙「デイリー・メール」は、ペルーのマチュピチュやドイツのチェックポイント・チャーリーなど、一部の観光地で押される非公式な記念スタンプが、思わぬ不利益を招く可能性があると報じた。
一部の国では、こうしたスタンプを「文書の損傷」と判断し、入国を拒否するケースがあるという。例えば、イギリス政府は、出入国スタンプ以外の非公式なスタンプや落書き、しみ、破損の痕跡などがある場合、パスポートが損傷していると見なし、入国を拒否する可能性があるとしている。
アメリカ国務省も「記念スタンプのような非公式な印や書き込みを加えることは違法であり、パスポートに押してはならない」と明記している。
また、専門家らも、出国前にパスポートの状態を確認し、落書きや損傷が見られる場合には、あらかじめ新しいパスポートを申請するのが望ましいと勧めている。アメリカのキャンプ用品企業である「ワイルドパックス」のディレクター、ジェイミー・フレイザー氏は「記念スタンプを押す行為は、パスポートを無効にしてしまう恐れがある」と警告した。
フレイザー氏は「パスポートは公的文書であり、そこに記載されるべきなのは公式機関による認証印のみだ」と強調した。また「どうしても記念スタンプを残したいなら、絵はがきやメモ帳、スタンプ帳など別の紙を使うべきだ」とアドバイスした。
パスポートの「損傷」に該当するケースは、△外観に著しい破損がある場合、△落書きやメモ、記念スタンプが押されている場合、△ページを勝手に破いたり一部がちぎれている場合、△個人情報ページにしみや汚れがある場合、△表紙が損傷している場合などがある。
注目の記事