
ナトリウムの過剰摂取が、男性の記憶力に長期的な悪影響を及ぼす可能性があるとの研究結果が明らかになった。
19日(現地時間)、英紙デイリー・メールなどによると、ナトリウムを過剰に摂取した人は約6年にわたり、記憶力、とりわけ特定の出来事を思い出す能力が徐々に低下することが確認された。この影響は特に男性で顕著にみられ、女性では明確な関連性は見られなかった。
今回の研究は60歳以上の成人約1200人を対象に行われ、神経生物学誌『Neurobiology of Aging』に掲載された。研究チームは、アルツハイマー病に関連する遺伝的リスク要因を持つ場合、高ナトリウム食が認知症の発症時期を早める可能性があると分析している。
専門家らは、今回の結果が単なる血圧管理にとどまらず、「脳の健康」の観点からも減塩の重要性を裏付けるものだと指摘する。特にナトリウムの排出を助けるカリウムを多く含む食品(バナナ、アボカド、ほうれん草など)を併せて摂取し、調理時には塩の代わりにハーブやレモン汁で風味を加えることが推奨されている。
現在、世界保健機関(WHO)は成人の1日当たりの塩分摂取量を5グラム(小さじ約1杯分)未満に抑えるよう勧告している。既存の研究では、認知症の約40%は食生活の改善など生活習慣の見直しによって予防可能と推定されている。
研究を主導したエディス・コーワン大学のサマンサ・ガードナー氏は、「今回の結果は、高ナトリウム摂取と認知機能低下の関連を示す初期的な証拠だ」とした上で、「高ナトリウム食が脳機能低下に関わる体内のプロセスに影響を与える可能性が示唆された。今後はそのメカニズムの解明に向けた研究を進める」と述べた。













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