メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

がんの予防だけでなく、がん患者の健康と長生きを守る「地中海式食事法」の研究結果が明らかに

川田翔平 アクセス  

引用=ピクサベイ

がんの診断を受けた後、地中海式食事法をしっかりと続けている人は、そうでない人に比べより長生きし、心血管疾患による死亡リスクも低いことが伝えられた。

研究チームは、現地時間の2日、「アメリカ心臓病学会」(JACC:CardioOncology)に発表した論文で、がんの診断後、地中海式食事法を実践した人の早期死亡リスクは実践していない人に比べ32%低く、心血管疾患関連死亡率も60%低い結果が出たことを明らかにした。この効果はがんの種類によって異なるものではなかった。

イタリアのウンベルト・ヴェロネージ共同研究プラットフォーム財団のマリア・ベネデッタ・ドナティ研究員は、「このデータは、腫瘍と心臓病など様々な慢性疾患が実際は同じ分子メカニズムを共有しているという興味深い仮説を裏付ける」と、プレスリリースで述べた。医学書ではこれを「共通の土壌」(common soil)と呼び、二つの異なるタイプの障害が由来する共通の基盤を意味すると説明した。

地中海式食事法は、新鮮な果物や野菜、全粒穀物、種子、ナッツ、豆類、オリーブオイルを多く摂取することに重点を置く。また、魚と海産物を週に少なくとも二回、乳製品と低脂肪タンパク質は毎日少量ずつ摂取する。ただし、赤肉と加工食品の摂取を最小限に抑え、甘い飲み物を避けることを推奨する。

この研究で、研究チームは2005年から2010年までの間にイタリアの成人がん患者800人を募集し、13年以上追跡観察した。参加者たちは、研究の趣旨に合わせ自分の食習慣に関する詳細な情報を提供した。

研究を主導した論文の主著者であり、ヌーロメッド地中海神経研究所(IRCCS Neuromed Mediterranean Neurological Institute)の疫学・予防部門の責任者であるマリアラウラ・ボナッチョ博士は、「地中海式食事法が一部の腫瘍の一次予防に有益な役割を果たすことは、文献を通じてよく知られている」と述べつつ、「既にがんの診断を受けた人々に対してこの食事モデルがもたらすことのできる利点についてはほとんど知られていなかった」と語った。

ウンベルト・ヴェロネージ財団の科学委員会の会長であるキアラ・トネッリ研究員は、「地中海式食事法は主に抗酸化化合物の天然供給源である果物、野菜、オリーブオイルなどの食品で構成されており、これらの生理活性化合物が特に豊富な食事を通じて、がんだけでなく心血管疾患による死亡率の面でも同じ利点があると説明できる」と強調した。

川田翔平
shohei@kangnamtimes.ja

コメント0

300

コメント0

[ライフスタイル] ランキング

  • 「豊かになるほど病気になる?」高所得国で乾癬が激増…“清潔すぎて免疫が壊れる”皮肉な現実
  • 60代から急増、夫婦が“他人より遠くなる瞬間”はどこで訪れるのか
  • 「1歳早いだけで危険度上昇」 子どもスマホの隠れたリスク、最新研究が突きつけた現実
  • 「カルシウムが届かない」専門家が警鐘、ホットチョコの糖分が骨を崩す
  • 「食べていなくても太りやすい体に?」胎児期“ベーコン臭曝露”が将来の肥満を誘発
  • 「愛情キスが命を奪うことがある」2歳女児の急変、専門家の警告にSNS騒然

こんな記事も読まれています

  • 「マツダ2、静かな反撃」大改編なしで販売線図が動く、1.5Lが生んだ“逆転シナリオ”
  • ホンダ「反撃の狼煙」米国EV市場でRSXが逆襲へ
  • レクサスとトヨタ、韓国での売上高が急増中!一方、ホンダの現状は?
  • 「これじゃ本当に買えない!」ドイツの検査でテスラが”最多欠陥1・2位”を独占
  • 「豊かになるほど病気になる?」高所得国で乾癬が激増…“清潔すぎて免疫が壊れる”皮肉な現実
  • 交通事故で記憶喪失、まさかの「頭をもう一度ぶつけたら解決」オチ!?
  • 60代から急増、夫婦が“他人より遠くなる瞬間”はどこで訪れるのか
  • 「1歳早いだけで危険度上昇」 子どもスマホの隠れたリスク、最新研究が突きつけた現実

こんな記事も読まれています

  • 「マツダ2、静かな反撃」大改編なしで販売線図が動く、1.5Lが生んだ“逆転シナリオ”
  • ホンダ「反撃の狼煙」米国EV市場でRSXが逆襲へ
  • レクサスとトヨタ、韓国での売上高が急増中!一方、ホンダの現状は?
  • 「これじゃ本当に買えない!」ドイツの検査でテスラが”最多欠陥1・2位”を独占
  • 「豊かになるほど病気になる?」高所得国で乾癬が激増…“清潔すぎて免疫が壊れる”皮肉な現実
  • 交通事故で記憶喪失、まさかの「頭をもう一度ぶつけたら解決」オチ!?
  • 60代から急増、夫婦が“他人より遠くなる瞬間”はどこで訪れるのか
  • 「1歳早いだけで危険度上昇」 子どもスマホの隠れたリスク、最新研究が突きつけた現実

おすすめニュース

  • 1
    50代から始まる“静かな崩壊”、四つの習慣が人生を重くする

    健康 

  • 2
    「女性ホルモン不要」タツノオトシゴのオス妊娠、世界が驚いた“性役割の反転”

    おもしろ 

  • 3
    「世界一美しくなれば勝ちだ」18歳で決意した1,500万円整形 その先にあった現実

    気になる 

  • 4
    「集団で犯す」と脅した富豪、CAを追い詰めた8時間

    気になる 

  • 5
    刑務所が“宴会場”に?インド中央刑務所で受刑者パーティー流出、VIP特権とISIS関与が波紋

    国際・政治 

話題

  • 1
    人類が作った最後の生命?制御不能の機械生物が砂浜を歩き出した

    気になる 

  • 2
    NYの高級店で“性を条件に無料要求”偽インフルエンサーの異常手口

    気になる 

  • 3
    「老化は二段階で崩れる」44歳と60歳に現れる“危険な断層”

    健康 

  • 4
    米国40代女性、涙1瓶9万円…濡れた枕カバーまで売れる異常市場

    気になる 

  • 5
    【総点検】三角板から救急箱まで“ないと死ぬ”5装備、プロが最後に残した結論

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]