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2025年05月10日土曜日
ホームライフスタイル健康「落ち込んだ時は甘いものを」は危ない!うつ病を引き起こす「超加工食品」5選

「落ち込んだ時は甘いものを」は危ない!うつ病を引き起こす「超加工食品」5選

気分が落ち込んで食べたにもかかわらず、かえって憂うつになる食べ物がある。

気分が落ち込んだ日には、甘いものや、辛くて刺激的な食べ物が無性に食べたくなることがある。こうした食べ物は落ち込んだ感情を満たし、一時的に心を慰めてくれるかもしれない。しかし、長期的にみると、むしろ気分の落ち込みを悪化させる可能性があるため、注意が必要だ。

憂うつな気分は、脳内の神経伝達物質の変化と深く関連している。特に「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンが不足すると、不安や抑うつの症状が現れやすくなる。甘いものや炭水化物の多い食品は、このセロトニンの分泌を一時的に促進するため、気分が落ち込んでいるときほど欲しくなる傾向がある。また、辛味成分のカプサイシンは、脳内でエンドルフィン(鎮痛作用のあるホルモン)の分泌を促し、一時的な快感をもたらす。そのため、辛いものを食べると汗をかいてストレスが解消されたように感じることもある。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

しかし、このような感情的な食欲は、加工度の高い「超加工食品」の摂取につながりやすいという問題がある。こうした超加工食品の問題は精神健康に悪影響を及ぼす可能性がある点だ。超加工食品とは、食品添加物が大量に含まれ、原材料が過度に加工された食品を指す。代表的なものに、フライドチキン、スナック類、加工肉、冷凍食品、キャンディーなどがある。

実際、アメリカのフロリダ・アトランティック大学の研究チームは、18歳以上の成人1万359人を対象に、超加工食品の摂取量と抑うつの関係を分析した。その結果、1日の摂取カロリーの80%以上を超加工食品から得ていたグループは、20%未満だったグループと比べて、うつ病のリスクが1.81倍高いことが判明した。不安症状も1.19倍多く経験していたと分かった。研究チームは「人工甘味料や食品添加物が体内の炎症反応や酸化ストレスを高め、それが脳機能や感情の安定に悪影響を及ぼす可能性がある」と説明している。

では、憂うつな日にはどのような食品を選ぶべきだろうか。専門家は、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富な自然食品中心の食事を推奨している。特にセロトニンの原料となるトリプトファンは、必須アミノ酸の一種で、赤身肉、卵、魚、大豆製品、チーズ、ナッツ類、バナナなどに豊富に含まれている。セロトニンの約90%は腸で作られるため、腸内環境を整える食物繊維の摂取も重要だ。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

さらに、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、鉄分、ビタミンB群などは、セロトニンだけでなく、ドーパミンやノルアドレナリンといった気分を調整するホルモンの分泌にも影響を与える。野菜や果物、海藻類、乳製品、青魚などをバランスよく摂ることで、憂うつな気分の緩和や感情の安定に役立つ。

感情が揺れ動くときほど、私たちは「食」に頼りたくなる。しかし、感情的な食欲は一時的な慰めであり、根本的な解決にはならない。ストレスを感じたときこそ、心と体に優しい食事を選ぶことが、メンタルヘルスを守る第一歩となるだろう。

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