
心臓は血液を全身に送り出し、酸素と栄養素を届ける核心的な器官である。身体のエンジンと呼ばれるほど重要な役割を担っており、健康な心臓は血圧を安定させ、活力を維持するのに寄与する。専門家は、心臓を保護するためには運動だけでなく、食品の選択が極めて重要だと強調する。
「ザ・タイムズ・オブ・インディア」が9日(現地時間)に報じたところによると、代謝専門医とスポーツ生理学者を兼任するスダンシュ・ライ博士は、心血管の健康維持には食習慣の調整が不可欠であると説明している。博士は「運動よりも食事のほうが血管の健康により大きな影響を及ぼす」と述べ、心臓を強くする代表的な食品6種類を紹介した。
一つ目はオートミールである。オート麦には水溶性食物繊維が豊富に含まれており、LDLとして知られる悪玉コレステロールを下げるのに役立つ。オート麦に含まれるβグルカンとアベナンスラミド成分は、血糖と血中脂質を安定させる役割を果たす。ライ博士は、オートをひよこ豆粉やスパイスと混ぜてチラ(インド風パンケーキ)の形で摂取したり、ヨーグルトや牛乳にふやかして粥のように摂取すると良いと助言した。
二つ目はクルミである。クルミには植物性オメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸が豊富に含まれている。これは炎症を和らげ、血中脂質を改善し、心臓のリズムを安定させる。また、マグネシウムとマンガンが含まれており、血圧調節にも役立つ。焼いた塩クルミを間食として摂取したり、水に浸して空腹時に摂取する方法が推奨されている。
三つ目はサーモンである。サーモンには海洋性オメガ3脂肪酸であるEPAとDHAが豊富に含まれている。これらの成分は中性脂肪を減らし、血圧を下げ、血管機能を改善する。ライ博士は、レモングラスとニンニクで味付けしてフライパンで焼いたり、カレーやサラダに活用すると良いと説明した。
四つ目はベリー類である。イチゴ、ブルーベリー、クランベリー、チョークベリーなどにはアントシアニンが豊富に含まれており、血管を保護し酸化ストレスを減らす。複数の臨床研究において、ベリー類がLDL酸化を抑制し脂質代謝を改善するという結果が報告されている。生で摂取したり、ヨーグルトに混ぜて間食のように摂取すると良い。る。生で摂取したり、ヨーグルトに混ぜて間食のように摂取すると良い。
五つ目はオリーブオイルである。オリーブオイルはHDL、いわゆる善玉コレステロールの数値を高め、心血管疾患の予防に寄与する。ハーバード大学の研究によると、1日に大さじ半分以上オリーブオイルを摂取した人は、全ての原因による死亡リスクが19%低かったという。
特にバター、マーガリン、マヨネーズをオリーブオイルに置き換えた際、死亡率が34%減少した事実が判明している。サラダやスープにかけたり、サンドイッチやカレーに少量加える摂取方法が提案されている。
六つ目はアボカドである。アボカドには不飽和脂肪が豊富に含まれており、心臓を保護する。「アメリカ心臓学会誌」の研究では、週に2回以上アボカドを摂取した人は心血管疾患のリスクが低いことが判明した。
バターやチーズ、加工肉をアボカドに置き換えた際には、リスクの減少幅がさらに大きかった。果物のように生で摂取したり、潰してトーストに乗せて食べるのが良い。
一方、ライ博士は「心臓は運動だけでは保護できない」と述べ、「毎日の食卓での選択が血管の年齢を決定づける」と強調した。専門家らは、心臓に良い食品の継続的な摂取に加え、節酒と禁煙、ストレス管理、規則的な運動を併行すべきだと付言している。このような生活習慣の変化が、長期的な心血管の健康を維持する最も現実的な方法であると説明した。














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