
トヨタ自動車の米国部門は2026年型「プリウス プラグインハイブリッド」にダーク仕立ての特別仕様車「ナイトシェード エディション」を追加すると明らかにした。
XSEグレードをベースにしたこのモデルはバッジ、ドアシル、ハンドル、バンパートリムを含む外装パーツを徹底的に黒で統一し、既存のエコカー像をアグレッシブなスポーツテイストへ塗り替えている。
足元には19インチブラックアルミホイールを装着し、ボディカラーはカラシ、ウィンドチルパール、ミッドナイトブラックメタリックの三色を設定してコントラストを際立たせている。

パワートレインには2.0リッターエンジンと電気モーターを組み合わせた第5世代ハイブリッドシステムを採用し、システム最高出力は220hp(約223ps)に達して従来型を大きく凌駕している。
EPA複合燃費は52MPG(約22.1km/ℓ)を記録し、プラグインでありながらハイブリッド走行時の効率も高水準を維持している。
EVモードのみで40マイル(約64km)を走行できるため都市部の日常移動を電気だけでこなせ、高速を含む長距離ではガソリンと電気の協調で余裕ある走りを実現している。

新型プリウスPHEVは今夏から米国全土のトヨタディーラーで販売が始まる予定であり、日本市場への導入は未定ながら漆黒の個性がPHEVユーザーの関心を強く引きつけそうだ。
価格設定や充電インフラへの適合など課題は残るものの、燃費とスタイルを両立させた「ブラックプリウス」が国内道路を駆ける日が来れば保守的なハイブリッド市場に新風を吹き込むと予想される。
トヨタの次なる一手がEVシフトの加速とともに購買行動にどのような影響を与えるか、自動車ファンの視線が集まっている。