
米国の消費者による自動車満足度が全体的に低下したことが明らかになった。米国顧客満足度指数(ACSI)が発表した最新調査によると、自動車全体の満足度は前年比1ポイント下がり、79点に留まった。
ブランド別では、大衆ブランドは79点で横ばいとなったが、高級ブランドは1ポイント下落して80点となった。特に「その他」に分類される小規模ブランドは9%もの急落で74点にとどまり、低迷が目立った。

引用:スバル
詳細を見ると、スバルが85点で全体1位を獲得した。マツダとトヨタが82点で続き、ビュイック、GMC、ホンダがそれぞれ81点を記録して共同3位に並んだ。一方、ステランティス傘下のブランドは振るわず、クライスラー、ダッジ、ジープ、ラムがいずれも下位に沈み、クライスラーとラムは69点で最下位を記録した。
項目別の満足度に大きな変化はなかったが、技術や安全に関する分野では低下傾向が見られた。今回の調査では将来の中古車価値(再販・下取り価格予想)や一回の充電または給油での走行距離といった新たな評価項目が追加されたものの、消費者の期待には届かず、特に電気自動車に対する不満が際立った。

引用:レクサス
高級ブランドでは、レクサスが87点でトップとなった。メルセデス・ベンツが82点で続き、キャデラックとテスラが81点で共同3位に入った。一方、BMWは前年比4ポイント減の75点で最下位となった。高級ブランドの利用者は走行性能やデザイン、技術面などで満足度を下げており、とりわけ安全性と信頼性においても評価が落ち込んだ。
車種別では、ハイブリッド車と電気自動車が内燃機関車を下回った。ハイブリッドは2ポイント低下して80点、電気自動車は4ポイント急落して73点となった。ガソリン車は80点で変動がなかった。
ACSIは「米国では借入者の22%が84か月(7年)の長期ローンを選択している」と指摘し、「車両をより長く保有する傾向が強まることで、信頼性と耐久性の重要性がさらに増すだろう」と分析している。
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