
電気機器メーカーのシャープが2027年にEV市場に本格参入し、移動式リビングルームのコンセプトを取り入れた新しい車両を発表する。
24日、アイティメディアによると、シャープは2024年に発表した「LDK+」コンセプトを進化させた第2世代モデルを「ジャパンモビリティショー2025」で公開する予定だとされる。
新モデルはフォックスコンが開発する5人乗りEV「Model A」をベースにした小型ミニバンで、運転席を回転させると後部座席と向かい合う構造になる。車内にはテーブルとプロジェクターを備えたコンソールボックスが設置され、スクリーンを下ろすとオンライン会議や映画鑑賞が可能だ。複数のスピーカーを搭載し、車両を小劇場やリモートワークスペースとしても活用できる。
また、シャープはプラズマクラスターイオン技術を車載空調に導入することを検討中で、AIoTプラットフォームを通じて家電やV2H(Vehicle to Home)との連携も視野に入れる計画だ。AIがユーザーの行動パターンと好みを学習し、新しいライフスタイルを提案する。
シャープの最高技術責任者(CTO)、種谷元隆さんは「車両は稼働時間のわずか5%しか動かない」とし、「LDK+は単なる移動手段ではなく、家の一部として活用できる車両を目指す」と強調した。
プロジェクトを率いるディレクターの大津輝章さんは「ターゲットは家族層の消費者で、手ごろな価格帯を目指す」とし、「シャープの技術で既存の自動車メーカーが手掛けていない領域を開拓する」と述べた。













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