日産が新型リーフの国内仕様モデル「B7」を公開し、約15年間続いてきたリーフの伝統を引き継ぐと発表した。今回の新型モデルはWLTCモードで最大702kmの航続距離を実現し、クロスオーバースタイルと技術的完成度を飛躍的に高めた点が最大の注目点だ。
新型リーフは、全長4,360mm、全幅1,810mm、全高1,550mmと、全長は短縮されたものの、全幅・全高が拡大され、堂々たる存在感を放つ車体に進化。プラットフォームも上位モデルである「アリア」と同じCMF-EVプラットフォームを採用した。特にリアサスペンションは、従来のトーションビーム式からマルチリンク式へと刷新され、走行性能と乗り心地を劇的に強化した。

また、フラットフロア構造を活用してゆとりのある足元空間を確保し、高画質のメーターパネルディスプレイとともに中央には12.3インチのデジタルディスプレイ、上級トリムには14.3インチのデュアルディスプレイを搭載する。Google マップ、Googleアシスタント、Apple CarPlay、Android Auto、車内Wi-Fi、ワイヤレス充電などの利便性の高い機能も充実している。内装素材は革とファブリックを組み合わせ、上質な質感を実現している。
78kWhバッテリーを搭載した新型リーフB7は、最大702km(WLTCモード)という圧倒的な航続可能距離を誇る。実走行環境下では約490km前後が見込まれるが、150kW級の急速充電器をサポートし、10%から80%まで35分で充電が可能だ。これにより、長距離運転時のストレスも大幅に軽減されるだろう。

発売価格は、基本トリム「X」が518万円、上位トリムの「Z」は599万円に設定された。
新型リーフは「ジャパンモビリティショー2025」にも展示され、そのクロスオーバースタイルと高級インテリアが公開された。日産側は「完全に新しくなった新型リーフは、日産が誇る最高レベルのモデルとして完成した。顧客が確実に満足するだろう」と強い自信を覗かせた。
グローバル市場では中型電動SUVが人気を集めているが、扱いやすいサイズ感と価格競争力を持つCセグメントの潜在力は、今後も極めて大きいと評価されている。














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