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ベネズエラ大統領選挙の結果を巡る不正疑惑…マドゥロ大統領が野党の反対意見を受け捜査を開始、海外からの反応と国内の激しい対立

川田翔平 アクセス  

引用=AFP聯合ニュース

先月の大統領選挙で3選に成功したものの、不正選挙疑惑を受けているベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が、開票結果に不服を唱える野党関係者を逮捕するための捜査を開始した。野党は、警察と軍人に対し、マドゥロ大統領の不当な命令を拒否し国民を守るよう呼びかけた。

米BC放送によると、ベネズエラのタレク・ウィリアム・サーブ検事総長は、現地時間の5日、ソーシャルメディア「エックス(X)」に投稿した声明で、ベネズエラ最大の野党であるベンテ・ベネズエラ(以下、ベンテ)のマリア・コリーナ・マチャド代表とベンテの大統領候補として立候補したエドムンド・ゴンサレス氏を言及した。

サブ検事総長は「大統領選の結果は選挙管理委員会だけが確定できるものであり、二人は同委員会の発表とは異なる候補が大統領当選者であると虚偽の発表をした」と主張した。

続けて「二人は警察と軍に対して公に反抗を要求した」と強調した。サブ検事総長は野党の「違法な声明について、国の平和を脅かす多くの犯罪の責任を明らかにするために、関連の捜査を開始する」と知らせた。

これに先立ち、ゴンサレス氏とマチャド代表は、5日ベンテのホームページに声明を出し「マドゥロは自らの敗北を認めず真実を隠している」とし「市民に対して残酷な攻撃を行っている」と主張した。

続けて「軍の兵士と警察官は良心に従い、あなたたちの家族と隣人が集めた民意を尊重してほしい」とし、「外部の武装団体が邪悪な権力の陰に隠れ、殴打、拷問、さらには殺人を行うことを防ぎ、国民を守ってくれることを切に願う」と強調した。

過去2013年に、ベネズエラの左派陣営代表として大統領に当選したマドゥロは、2017年の反政府デモを武力で鎮圧した後、2018年の再選で勝利した。当時、野党が中心となる国会はマドゥロが不正選挙を行ったとして、暫定大統領を自ら選出しマドゥロと対立した。

ベネズエラの選挙管理委員会は先月28日、大統領選以降、2度にわたる発表を通じてマドゥロが勝利したと主張した。しかしベンテ側はこれに抗議し、先月1日にホームページを通じて独自に集計した大統領選の結果を公開した。

ベンテは大統領選の投票箱3万26個のうち2万4576個の電子データから81.85%を抽出し、ゴンサレス氏が67%の得票率でマドゥロ(30%)を破ったと主張した。ベネズエラ全土では大統領選直後から激しい反政府デモが発生し、少なくとも11人が死亡している。

2018年以降マドゥロ政府を認めていなかったアメリカは今回も野党側に立った。アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は2日、ゴンサレス氏とマチャド代表と電話で会談し、前日の1日には「ゴンサレス氏が大統領選の勝者だ」と公言した。

親米のペルー政府は先月30日の発表でゴンサレス氏をベネズエラ大統領当選者と見なすと明らかにし、これに対しマドゥロ政府はペルーとの断交を宣言した。

マドゥロと似た左派系のコロンビアのグスタボ・ペトロ大統領も先月31日、ベネズエラ政府に「透明な開票資料の公開を求める」と明らかにした。

南米の他の左派系大統領であるブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領とチリのガブリエル・ボリッチ大統領も、今回の大統領選の結果に疑念を示した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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