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アフリカ中部で猛威をふるう重症型エムポックス…WHO「エムポックスは制御可能であり新型コロナウィルス感染症のようにはならない」

佐藤美穂 アクセス  

コンゴ民主共和国を中心にアフリカ中部でエムポックス(サル痘)の感染者が急増しているが、予防法などがすでに確立しているため、新型コロナウィルス感染症のようなパンデミックは起こらないと世界保健機関(WHO)の専門家は分析した。

20日(現地時間)「BBC」など複数の海外メディアによると、WHOのクルーゲ欧州地域事務局長は、同日メディア向けの説明で「エムポックスについてはすでに地域や人を区別せずに公衆衛生に対する措置を施し、ワクチン接種の準備も行っている。また、変異種であるか否かにかかわらず予防法や治療法が医療界で広く知られているため、新型コロナウィルス感染症のようにはならない」と述べた。

彼はエムポックスの危険度は前提としてそこまで高くないとし、新たな変異種に対する懸念はあるが、協力して解決することができると話した。

そして、2022年の世界的な流行時にも男性の同性愛者と彼らのコミュニティに対する積極的な介入を通じて、欧州でエムポックスの流行拡大を阻止したと説明し、エムポックスのためにWHOがヨーロッパ地域に対し、ロックダウンなどの移動を封鎖するような措置を取ることはないと強調した。

彼は2022年の経験をいかして、各地域や国が協力して対応すればエムポックは十分に制御できると付け加えた。

エムポックスはもともと「サル痘」と呼ばれ、1970年にコンゴ民主共和国(当時のザイール)で発見された。

アフリカ中央部や西部の熱帯雨林などでは時折流行していたが、2003年以降にペットを媒介するなどして、アフリカ以外での地域でも感染が報告されるようになった。

エムポックスの症状としては水疱性発疹が見られることが多く、インフルエンザのような症状や皮膚病変、筋肉痛なども引き起こす。

2022年の流行時は「クレード2」型が流行の中心にあったが、昨年秋ごろからコンゴ民主共和国を中心にアフリカ中部で猛威をふるっているのは、重症型の「クレード1b」型である。

14日、世界保健機関はエムポックスのアウトブレイクについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

2022年にエムポックスが世界各地で流行後、収束傾向となった昨年5月に解除されてから、1年3か月ぶりに再び緊急事態を宣言することとなった。

アフリカ疾病管理予防センターによると、17日現在、直近の1週間に追加で確認された1,200件を含め、今年だけですでに1万8,737件の「クレード1b」型の感染例・感染が疑われる事例が報告された。「クレード1b」の致死率は「クレード2」型よりも高い3.6%と推定されている。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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