「プーチンの名前を出すな」長射程兵器の使用制限について米ウの議論が活発化する中、ロシアから強い反発

ロシア政府は米大統領選のテレビ討論の中でプーチン大統領の名前が何度も言及されたことに不快感を示した。

「タス通信」や「スプートニク」など、ロシアの通信社によると、大統領のスポークスマンを務めるペスコフ氏は「アメリカでは『プーチン』という名前を政争の具にしている」とし、「我々は我々の大統領が政争の具となることを望んでおらず、避けてほしい」と語った。

前日の米大統領選のテレビ討論について「ロシア時間では夜遅くだったため直接見てはいない」としながらも、朝になって関連ニュースを確認し、「両候補がともにロシア、そして、我々の大統領に言及したことを把握した」とし、「どちらの政党の候補も我が国に対して批判的で友好的ではない態度をとっていることは明らかだ」と述べた。

また、ペスコフ氏はアメリカが欧米からウクライナに供与された長射程兵器をロシア領に向けた攻撃に使用することを承認するのではとの報道に対し、「すべての決定はすでに下された可能性が高い」と話した。

ウクライナに提供された長射程兵器の使用制限が撤廃された場合には「適切に対応する」と答えた。

アメリカのブリンケン国務長官が「イランからロシアに弾道ミサイルが供与され、ウクライナ攻撃に使用される可能性がある」と発言したことについては、「ロシアに対する武器供与をめぐる様々な憶測があるが、すべて根拠がない」と語った。