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【NY株式市場】テスラの四半期利益急騰とマクドナルドの食中毒問題がもたらす波乱の展開

川田翔平 アクセス  

引用:AFP通信

 23日のニューヨーク株式市場の主要3指数は、一斉に下落した。市場金利の指標であるアメリカ10年債の利回りが取引中に一時4.25%を超え、7月後半以来の最高水準に急上昇したことで、投資家心理が冷え込んだ。

M7主要ハイテク株も一斉に下落した。しかしテスラは取引終了後、予想を上回る四半期利益を発表したため、時間外取引で株価が急騰した。

ナスダックも下落に転じる

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均と、相場を代表するS&P500は3日連続で下落した。

ダウは前日比409.94ポイント(0.96%)安の4万2514.95、S&P500は53.78ポイント(0.92%)安の5797.42で終えた。S&P500は10日以来、約2週間ぶりに5800ポイントを割り込んだ。

ダウとS&P500が連日下落する中、ナスダックも下落に転じた。ナスダックは296.47ポイント(1.60%)安の18276.65で取引を終えた。ナスダックは16日以降の上昇分を全て失い、22日までに264.18ポイント(1.44%)上昇していたが、この日の290ポイントを超える下落でそれを帳消しにした。

ウォール街の恐怖指数と呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数は6%近く急騰し、20ポイントに迫った。VIX指数は1.04ポイント(5.71%)急上昇し19.24となった。

テスラ、時間外取引で急上昇

テスラは通常取引では下落して終えたが、時間外取引で急上昇した。取引終了後に発表された第3四半期の業績が予想を上回ったためである。

売上高は市場予想の253億7000万ドル(約3兆8600億万円)には届かなかったが、251億8000万ドル(約3兆8300億万円)にとどまった。しかし懸念されていた収益性の悪化が見られなかったことが、株価を大きく押し上げた。

1株当たり利益(EPS)は0.72ドル(約109円)で、市場予想の0.58ドル(約88円)を大幅に上回った。通常取引で4.32ドル(1.98%・約657円)安の213.65ドル(約3万2500円)で終えたテスラは、時間外取引で8%以上急騰し、通常取引の終値よりも17.32ドル(8.11%・約2635円)高の230.97ドル(約3万5136円)に達した。

アップルは人工知能(AI)アプリケーション「アップル・インテリジェンス」公開したが、iPhone16がiPhone15に比べて協力企業からの受注が大幅に減少したとの分析により、株価は大幅に下落した。今四半期から来年上半期にかけての受注がiPhone15に比べて1000万台減少するとの見方が出ており、アップルは5.10ドル(2.16%・約775円)安の230.76ドル(約3万5100円)で終えた。

エヌビディアは次世代AIチップ「ブラックウェル」の設計欠陥が修正されたとのジェンセン・フアンCEOの発言にもかかわらず、利利益確定の売りに押されて株価が下落した。エヌビディアは4.03ドル(2.81%・約604円)安の139.56ドル(約2万1230円)で取引を終えた。メタ・プラットフォームズも18.32ドル(3.15%・約2786円)安の563.69ドル(約8万5750円)で下落した。

マクドナルドとボーイングの株価下落

世界最大の外食企業であるマクドナルドは、食中毒問題により苦戦した。米疾病対策センター(CDC)が、マクドナルドのハンバーガーによる食中毒で死亡事故が発生したと発表した後、マクドナルドの株価は急落した。

マクドナルドは16.12ドル(5.12%・約2452円)安の298.57ドル(約4万5420円)で取引を終えた。

CDCによると、マクドナルドのハンバーガーパティが食中毒菌に感染し、これまでに1人が死亡し、10人が入院した。腹痛を訴えた報告を含めると、49件の事故が報告されている。航空機メーカーのボーイングは、期待を下回る業績と61億7000万ドル(約9386億万円)の四半期損失にもかかわらず、株価の下落は比較的小さかった。すでに事前の業績発表で投資家の期待が下がっていたため、影響は限定的だった。

ボーイングは2.82ドル(1.76%・約429円)安の157.06ドル(約2万3892円)で取引を終えた。

国際原油価格、3日ぶりに下落

国際原油価格は、アメリカの週間石油在庫が予想以上に増加したというニュースを受け、3日ぶりに下落した。前日まで2日連続で2%以上急騰していた原油価格は、この日は1.3%以上下落した。

国際原油価格の指標であるブレント原油は前日比1.08ドル(1.42%・約164円)安の1バレルあたり74.96ドル(約1万1406円)に下落した。アメリカ原油指標のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)も0.97ドル(1.35%・約147円)安の1バレルあたり70.77ドル(約1万768円)で取引を終えた。

川田翔平
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