「帰宅したらクマがコタツに」…人里に迫る野生動物の脅威、農村部の過疎化と気候変動が引き金に

住宅街で野生のクマが出没する事例が急増しており、日本政府は頭を悩ませている。最近の頻発するクマの出没は、過疎化の進む農村地域や気候変動が原因とされている。

日本の公営放送NHKをはじめ複数の現地メディアによると、23日、福島県喜多方市熱塩加納町に住む60代の男性が午後6時20分ごろ帰宅した際、自宅内でクマを発見したと報じた。

男性は「仕事を終えて帰宅したところ、クマがこたつに頭を突っ込んでいた」と当時の状況を語った。一人暮らしだった男性はすぐに隣家に避難し、警察に通報した。その後も翌日まで家の中に居座っていたクマは、午後3時ごろ麻酔銃で捕獲され、近くの山に放された。

喜多方市は、このクマが体長約90センチメートルの成獣であり、家の裏口から侵入した可能性が高いと説明している。また、今月2日にも空き家にクマが侵入し、住民が爆竹を使って追い払ったという。

さらに、先月30日には秋田県内のスーパーマーケットで男性従業員がクマに襲われ、顔などに怪我を負う事件も発生している。気候変動により冬眠の時期が変化し、餌が不足して空腹のクマが人家を訪れるケースが増えていると分析されている。

これに関連して、日本政府はクマの駆除規制の緩和を検討していると伝えられている。