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北朝鮮の「新型核潜水艦」が明かす軍事的脅威…6,000〜7,000トン級、SLBMとSLCM搭載の可能性

荒巻俊 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

北朝鮮が建造中の核潜水艦の規模が6,000〜7,000t級で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)を同時に運用する可能性が高いとの分析が出ている。これは、先日8日に北朝鮮が公開した建造中の潜水艦の写真を分析した結果だ。朝鮮中央通信は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が『核動力戦略誘導弾潜水艦』の建造状況を視察した」と伝え、関連写真を公開した。

25日、韓国国防研究院(KIDA)が最近発表した「北朝鮮核潜水艦の建造状況分析及び評価」報告書によると、「北朝鮮が公開した『核動力戦略誘導弾潜水艦』は約6,000〜7,000t級と推定され、中大型級(中距離弾道ミサイル・IRBM)以上のミサイルを搭載する可能性が高い」という。長期間の潜航が可能な核潜水艦が実戦配備されれば、北朝鮮が核を発射する前に先制破壊するという韓米の「キルチェーン」が無力化される恐れがある。なお、北朝鮮が2023年9月に「核攻撃潜水艦」として公開した「金君玉英雄艦」はSLBMが発射できるが、ディーゼルエンジンの潜水艦だ。

専門家の分析によると、今回の核潜水艦は直径約10〜11m、全長90〜120m程度の弾道ミサイル発射能力を持つ戦略核潜水艦(SSBN)と推定されている。現在配備中の韓国の最新型潜水艦「島山安昌浩級潜水艦(KSS-III)」の2倍以上の大きさだ。排水量では、米国の「ロサンゼルス級原子力潜水艦」(約6,000〜7,000t)と同程度だ。

KIDAのイ・サンギュ核安全保障研究室長は報告書で「北朝鮮はすでに金君玉英雄艦で2種類のミサイルを同時に運用した前例がある」とし、「今回の核潜水艦もSLBM(北極星4・5など)6〜12発とSLCM(ファサル1・2、射程1,000〜2,000km)10発余りを同時に搭載するだろう」と予測した。

米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」は、北朝鮮が2014年からこの核潜水艦の建造を開始したと伝えた。北朝鮮が潜水艦に搭載するミサイルは、2022年4月の軍事パレードで初めて公開された「北極星6」が有力だとこのメディアは分析した。北極星6は射程が1万2,000kmと推定され、北朝鮮近海から米本土を狙うことが可能とされている。

北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻に加担した見返りとして原子炉技術の移転や原子炉の提供を受ける場合、この潜水艦が近い将来に配備される可能性があるとの懸念が出ている。韓国峨山政策研究院のヤン・ウク研究委員は「ロシアから設計図を入手したか、ロシアの技術を反映した設計図や装備が準備されて初めて(核潜水艦の)建造が可能だ」とし、「少なくともその程度の準備は、(北朝鮮が)すでにできているのではないかと推測できる」と述べた。ロシアが核技術を支援すれば、開発速度は大幅に短縮されると予想されている。

ただし、ロシアや中国など外部の支援が得られない場合、この潜水艦の配備には最低10年以上かかると研究チームは見込んでいる。潜水艦用の原子炉は、最低濃度20%以上の高濃縮ウラン(HEU)を燃料として使用し、これを実証し検証するには実験炉を構築する必要がある。しかし北朝鮮は、まだ関連作業に着手していないとされ、乗組員の被曝を防ぐ遮蔽構造も完備しなければならない。

北朝鮮が公開した建造中の潜水艦の写真には、艦橋や垂直発射管などの重要な上部構造物が含まれておらず、艦首や艦尾など全体的な艦艇の形状も明らかになっていない。塗装も完了していない点を考慮すると、艦体の耐圧殻を溶接して組み立てる作業が進行中と評価される。潜水艦は艦体の組立段階であり、まだ全体的な開発及び建造工程(詳細設計及び艦建造)の初期段階だという分析されている。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

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