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中国の経済不況で美術品コレクターの財布の紐緩まず、6年ぶりに最低売上を記録した春季オークション

竹内智子 アクセス  

世界的な美術品オークション会社のクリスティーズとサザビーズが、最近、香港で開催された春季オークションで6年ぶりの最低売上を記録した。新型コロナウイルスパンデミック以降、中国本土のコレクターの消費が縮小し、アジア美術市場の低迷に対する懸念が高まっている。

3月31日、香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は、先週末に香港で行われたクリスティーズとサザビーズの現代美術およびコンテンポラリーオークションの売上総額が、8,920万ドル(約134億円)にとどまったと報道した。昨年春と秋のオークション売上に比べ約40%急減したことになる。

美術市場調査会社「ArtTactic」によれば、両社のオークション売上が10億香港ドル(約193億円)を下回ったのは2018年秋以来初めてだ。18世紀に設立されたサザビーズとクリスティーズは、世界のオークション美術品の約3分の2を取り扱う世界最大手のオークション会社だ。

落札率はクリスティーズとサザビーズともに95%と高水準だったが、落札価格のほとんどが予想価格の下限をかろうじて超えるか、下回っていた。クリスティーズのオークション最高額作品となったジャン=ミシェル・バスキアの1984年作「土曜日の夜(Sabado por la Noche)」は、予想下限価格の9,500万香港ドル(約18億円)でようやく落札された。

サザビーズオークションの目玉作品だったマルク・シャガールの「春の花々(Fleurs de printemps)」も、予想価格上限の2,800万香港ドル(約5億3,900万円)で落札された。

一方で、タイや香港などアジアの新進作家の作品は予想を上回る成果を上げた。タイの若手作家コンカン氏(GongKan)の作品は予想価格38万香港ドル(約732万円)を大きく上回る50万香港ドル(約963万円)で取引され、香港出身の作家カシン・ローン氏の作品も予想価格の2倍を超える62万香港ドル(約1,194万円)で落札された。

専門家らは、今回の不振の主因として、最近の中国経済の不確実性により中国本土のコレクターが美術品購入を大幅に控えていることを挙げている。

クリスティアーズ・アジア代表のフランシス・ベリン氏は「アート・バーゼル香港の開催期間と重なり多くの来場者があったが、全体的に市場の勢いが不足していた」とし、「美術市場が本格的に回復するにはさらに時間を要するだろう」と述べた。

竹内智子
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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