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「トランプはまず撃ってから狙う」バイデン氏、退任後初演説で猛反撃

望月博樹 アクセス  

退任後初めての演説でバイデン氏「トランプ氏はまず撃ってから狙いを定める」

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ジョー・バイデン前米大統領が退任後初めて公の場で演説を行い、後任のドナルド・トランプ大統領を批判した。「アメリカがこんなに分断されたことはなかった」と指摘し、「100日足らずで新政権は多くの被害をもたらした。(トランプは)まず撃ってから狙いを定める」と非難した。

バイデン氏は15日、シカゴで開かれた障害者支援団体の集会に出席し、社会保障制度を擁護する中で「今、何が起きているのか見てほしい。(トランプ政権は)7,000人の経験豊富で優秀な職員を退職させ、社会保障局(SSA)に斧を振るっている」と述べた。トランプ氏を名指しすることはなかったが、政府機関の縮小と予算削減を理由に連邦職員の大量解雇を推進する現政権を明確に批判した。

バイデンは「(トランプ氏の)この新政権はわずか100日足らずで、あまりにも多くの損害と破壊をもたらした。こんなに早くこのようなことが起こるとは驚きだ」と述べ、「人々は今、史上初めて社会保障給付が遅延または中断される可能性を真剣に懸念している」と述べ、「戦争、不況、パンデミックの中でも止まることのなかった社会保障給付が、史上初めて中断の危機に直面している。これは数多くの家庭、何百万人もの人々にとって災厄となるだろう」と強調した。

バイデン氏は政府効率化省(DOGE)長官を務める「テスラ・モーターズ」CEOのイーロン・マスク氏についても言及し、トランプ政権の人々が「『素早く動き、破壊せよ』というシリコンバレーのスローガンを政府運営に適用している」とし、「彼らは確実に何かを壊している。発射してから狙いを定めるようなやり方だ」と批判した。またマスクが「社会保障データベースに360歳の高齢者も載っている」と主張したことに触れ、「300歳の人が社会保障給付を受けているとは、ぜひ会ってみたい。どうすればそんなに長生きできるのか知りたい」と冗談を交えつつ、「私は長寿の秘訣を探している」と語った。バイデンは今年83歳である。

バイデン氏をかねてより「スリーピー・ジョー(眠そうなジョー)」と揶揄してきたトランプ氏は、演説後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」にバイデン氏が発音を誤って少し言葉を噛む様子を映した動画を説明なしに投稿した。この映像ではバイデン氏が過去を回想する中、現在では人種差別的表現とされる「黒人の子供たち(colored kids)」という用語を使っており、これはトランプ氏がバイデン氏の認知能力や言い間違いを強調しようとする意図があったとの分析が出ている。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

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