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米国産原油の陰りとカナダの躍進!カナダ産原油、中国の「代替エネルギー源」に浮上

佐藤美穂 アクセス  

米中貿易摩擦が激化する中、中国の米国産原油輸入量が急減する一方で、カナダ産原油の輸入量が急増し、過去最高を記録したことが明らかになった。

ブルームバーグ通信は17日、エネルギー市場分析会社のボルテクサ(Vortexa)のデータを引用し、中国の先月のカナダ産原油輸入量が730万バレルに急増し、過去最高を記録したと報じた。4月の輸入量はさらに増加する見通しだ。中国のカナダ産原油輸入は従来、微々たるものだった。しかし、昨年5月にカナダのアルバータ州からブリティッシュコロンビア州バンクーバー近郊を結ぶトランスマウンテン・パイプライン拡張計画(TMX)が完成し、稼働を開始したことで増加し始めた。最近のトランプ政権下での米中貿易戦争の本格化に伴い、その増加傾向が加速している。一方、中国の米国産原油輸入量は昨年6月に2,900万バレルでピークを迎えたが、最近では月間300万バレル程度にまで急減している。

中国の北米からの石油輸入量は中東・ロシア産に比べて少ない。しかし、カナダ産原油は比較的安価で、密度が高く硫黄含有量が多くても中国の精製業者が十分に処理できるレベルだとブルームバーグは伝えている。また、イラクのバスラ中質油のような類似の特性を持つ中東産原油が、最近のドバイ原油高の影響で価格が上昇したことで、カナダ産原油の優位性が際立っている。

カナダ・中国エネルギー環境フォーラムの会長、ジャン・ウェンラン氏は、「貿易戦争の状況を考えると、中国が今後米国産石油をさらに輸入する可能性は低い」とし、「(中国は)ロシア産や中東産だけに依存することはなく、カナダ産原油は歓迎すべきニュースになるだろう」とブルームバーグに語った。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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