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「失った領土は諦めろ」トランプ大統領、ゼレンスキー大統領を批判しロシアとの和平交渉を支持

川田翔平 アクセス  

引用:YouTube

ドナルド・トランプ米政権は、ウクライナに対し失った領土に固執せず、停戦に応じるよう公然と要求した。ウクライナは交渉の用意はあるが降伏はしないと表明し、ロシアは米国の立場を歓迎した。

■トランプ大統領「11年前に戦うべきだった」

ドナルド・トランプ米大統領は23日(現地時間)、自身のSNSトゥルースソーシャルに投稿し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を非難した。前日のゼレンスキー大統領の発言に言及し、「昔失ったクリミア半島に関する発言はロシアとの和平交渉に非常に有害だ」と述べた。トランプ大統領は「誰もゼレンスキー大統領にクリミア半島をロシア領と認めろとは言っていない」とし、「クリミア半島が欲しいなら、なぜウクライナは11年前にロシアにその地を無抵抗で明け渡す際に戦わなかったのか」と記した。さらに「ゼレンスキー大統領の扇動的な発言はこの戦争の収束を困難にしている」とし、「彼には主張の根拠が何もない」と批判した。

ゼレンスキー大統領は22日の記者会見で「クリミア半島については議論の余地すらない。それは我々の憲法違反だ」と述べ、「ここは我々の領土であり、ウクライナ国民の領土だ」と強調した。米国からこのような提案を正式に受け取っていないとし、もし届けば「即座に拒否する」と断言した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日、西側政府関係者の話として、米国の代表団が17日にパリで欧州の代表らと会談したと報じた。同時に、米国がロシアによる2014年の不法なクリミア併合を認める条件を含む停戦案をウクライナに提示したと伝えた。

■既に失った領土もロシア領に

インド訪問中の米国のJ・D・ヴァンス副大統領は23日、さらに一歩踏み込み、ウクライナが2022年以降のロシア侵攻で失った約20%の領土も放棄すべきだと示唆した。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、ヴァンス副大統領は「米国はロシアとウクライナに極めて明確な提案をした」と述べたという。そして「今こそ彼らが受け入れる時であり、そうでなければ米国は手を引く」と明言した。

ヴァンス副大統領は「我々は殺戮を止めようとしている。現状に近い形で領土の境界線を固定しようとしているのだ」と述べ、「もちろんこれは、ウクライナとロシアが現在支配している領土の一部を互いに放棄しなければならないことを意味する」と主張した。

ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官はヴァンス副大統領の発言について「我々は確かに米国の継続的な仲介努力を歓迎する」と述べた。そして「我々は引き続き対話を続けているが、和平交渉に関しては微妙な違いがあるため、さらなる協議が必要だ」と説明した。

トランプ大統領は23日、SNSでの発言とは別に記者団に対し「私の考えでは、ロシアとは和解に達したようだ」と語った。そして「ゼレンスキー大統領と交渉していればもっと容易だっただろうが、今のところは難しい」と付け加えた。同日、ウクライナのユリヤ・スビリデンコ第1副首相兼経済相はSNSのXに「交渉はするが降伏はしない」と投稿し、ロシアが戦力を立て直して再侵攻する基盤を与えることはできないと強調した。同時に「ロシアによるクリミア半島占領を絶対に認めない」とも述べた。

米国は言葉だけでなく行動でも交渉を促した。マルコ・ルビオ米国務長官や中東担当特使のスティーブ・ウィトコフ氏らを含む米国のウクライナ停戦交渉団は、17日のパリ会合に続き、23日にロンドンで欧州およびウクライナの代表と会談する予定だった。しかし、ルビオ長官とウィトコフ氏はこの日突如会合をキャンセルし、米国のウクライナ担当特使であるキース・ケロッグ氏のみが出席した。共和党上院議員だったルビオ長官は3年前、議会で米国がロシアのクリミア半島領有権主張を認めないよう法案を主導していた。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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