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【スパイ説】MI6初の女性局長候補「呉百納」の正体は?中国で英語教師→駐中大使まで務めた「知中派」に疑惑

荒巻俊 アクセス  

引用:X
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イギリス情報機関の次期トップ候補が明らかになり、中国が神経をとがらせている。1986年に英語教師として中国に足を踏み入れ、駐中国大使まで務めた「北京バーバラ」と呼ばれたバーバラ・ウッドワード(64)国連大使が有力候補の一人として浮上したためだ。

これを受け、中国のSNSではウッドワード大使が中国で40年以上スパイとして活動していた可能性を懸念する投稿が相次いでいる。また、防諜機関である中国国家安全部は「多様な顔を持つ海外スパイに警戒せよ」との内容の声明を発表した。

引用:デイリー・エクスプレス

引用:デイリー・エクスプレス

スパイ映画『007』シリーズで知られるイギリス秘密情報部(MI6)は、1909年の設立以来17人の男性局長が指揮してきた。今や、ジェームズ・ボンドを指揮していたMを押さえていたこのガラスの天井が破られる見込みだ。ザ・タイムズによると、ウッドワード大使以外の最終候補3人も全て女性だという。

中国は「知中派」のウッドワード大使の過去の活動を再調査し始めた。それによると、ウッドワード大使は1986〜88年に湖北大学で英語教師として勤務し、中国との縁を結んだ。当時、イギリスの平均所得の3分の1にも満たない薄給に甘んじ、数多くの承認手続きを通過していた。中国はこうした点も疑念を抱いている。

引用:微博
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ウッドワード大使は中国での生活を終えた後、イェール大学で国際関係学の修士号を取得。94年にイギリス外務省に入省し、ロシアで4年間勤務した。その後、2003年から2020年に駐中国大使を務め、国連に赴任するまで、一貫してイギリスの対中国政策を主導してきた。

中国名も持っている。「海は百川を納める(海納百川)」という成語に由来する呉百納(ウーバイナ)だ。中国人の師が付けた名前だという。

中国のネット上では様々な陰謀論が飛び交っている。ブロガーのイェンタジュン氏はWeChatで「呉百納が『スパイマスター』になれたのは、過去数十年にわたりスパイ活動に従事し、多くの功績を上げたからだ」とし、「英語教師も駐中国大使も全て偽装で、スパイこそが彼女の本当の職業だったに違いない」と主張した。別のブロガー、ファンツム氏は「呉百納が大使時代に主導した女性リーダーシップフォーラムに参加した国営企業幹部37人のうち、8人の夫が軍事分野に勤務していた」とし、「同期間に中国のイギリス人留学生が倍増し、そのうち23人が宇宙産業および原子力分野で働いている」と述べ、根拠のない中国の機密情報漏洩説を唱えた。

引用:微博

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国家安全部「外国スパイは多面的」

中国当局も警戒を強めている。中国国家安全部は25日、「外国スパイは『多面的』である」という内容の投稿をSNSに行った。また「調査しない『調査員』、研究しない『学者』、営業しない『商人』、観光しない『旅行者』、誠実でない『恋人』、記者、NGO職員が全て外国スパイの別の顔だ」とし、「警戒を怠らず、直ちに通報せよ」と呼びかけた。

このような中国の警戒令は、ウッドワード大使にとって当惑を招くものだ。彼女はこれまで中国に対して深い愛着を示してきたからだ。2020年9月に北京を離任する際も、微博(ウェイボー)に「そっと、そっと去っていく」と、中国の天才詩人ジョシマ(1896〜1931)の名詩『再別康橋(さらば、ケンブリッジ)』を引用。「美しい思い出と忘れがたい経験を与えてくれた北京と中国に感謝する」という言葉も添えていた。

彼女がMI6のトップに就任すれば、英中関係にも変化が予想される。MI6のリチャード・ムーア現局長は2022年の外相経験者フォーラムで「中国は今やテロ対策を超えて、MI6の主要な情報収集対象となった」と露骨に中国への敵意を示した。また、「プーチン大統領がウクライナを侵攻した際、中国は明らかにロシアを支持した」と非難したこともある。

一方、ウッドワード大使は中国に対する敵対的な発言を極力控えてきた。新疆ウイグル自治区の人権弾圧など、欧米が敏感に反応する問題についても、ほとんど非難の声を上げていない。ただし、2020年の帰任前に現地メディア「21世紀経済報道」のインタビューで「2027年までにイギリスは5G通信網から華為(ファーウェイ)の機器を全て排除する」と述べ、「米国の対中制裁が主な原因だ」として、当時のトランプ政権の政策を支持したという。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

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