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2025年05月30日金曜日
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イーロン・マスクの「火星探査船」が軍事輸送に転用される…スペースX秘密プロジェクト”スターフォール”で1時間以内世界配送を目指す

引用:X@SpaceX

イーロン・マスクCEO率いる「スペースX」が、火星探査用の超大型宇宙船「スターシップ」を軍事貨物の輸送に活用する方法を研究していると、米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が26日(現地時間)報じた。

WSJは情報筋の話として、最近スペースX内でスターシップ関連のプロジェクトの一つ「スターフォール(Starfall)」に人員が増強されたと伝えた。このプロジェクトは、スターシップを用いて世界各地に軍事装備を迅速に輸送することを目指す軍事利用と関連しているという。

軍当局者や宇宙企業は、ここ数年間ロケットを使用した高速貨物輸送の方法を研究してきた。宇宙船の打ち上げから1時間以内の飛行で、主要軍事基地や遠隔地に大量の物資を輸送することが目標だ。

同社は昨年発表した文書で、米空軍向けのロケット貨物任務を実施する目標を明らかにした。この任務では、スターシップが29.9トン以上の貨物輸送を試みる予定だ。また、スターシップの貨物輸送能力をさらに開発するため、約1億4,900万ドル(約215億2,528万円)の支援を受ける見込みだと同社は述べた。

スターシップ打ち上げ機の2段目にあるスターシップ宇宙船は、全長52メートル、直径9メートルで、100人以上の乗員と約100トンの貨物を搭載できるよう設計されている。この宇宙船を打ち上げる1段目のロケット「スーパーヘビー」と合体した全長は123メートルに達する。

スペースXは今年3月6日に実施した8回目のスターシップ地球軌道試験飛行で、スターシップ2段目の宇宙船が打ち上げ後に空中爆発し、当局の調査を受けた。その約2か月半後の先週、9回目の試験飛行実施に向けた当局の承認を取得した。スペースXは米中部時間の27日午後6時30分頃、スターシップの9回目となる地球軌道試験飛行の実施を予定している。

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