トランプのハーバード圧力の背景は… 息子の不合格が原因?
「アイビーリーグ叩き」をめぐる疑惑が拡大
メラニア夫人「出願した事実はない」と反論

アメリカのドナルド・トランプ政権がハーバード大学への政府支援金を削減するなど圧力を続けている中、末息子のハーバード大学不合格への報復だという疑惑がSNSを通じて急速に拡散している。論争が大きくなると、メラニア夫人は事実ではないと釈明に乗り出した。
トランプ大統領は27日(現地時間)、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ハーバード大学から外国人学生の名簿をまだ受け取っていない」とし、「ハーバード大学への連邦政府支援金30億ドル(約4,378億458万円)職業学校に与えようとしている」と明かした。トランプ大統領はハーバード大学の反ユダヤ主義を理由に支援金を削減すると主張したが、末息子のバロン氏(19)がハーバード大学を含む名門私立大学群「アイビーリーグ」に不合格となったため報復に出たとの噂がSNSで広まった。
アメリカ民主党の上院議員であるシェルドン・ホワイトハウス氏は先月、X(旧ツイッター)に「どれほど多くのトランプがハーバード大学に落ちたのか気になる」と投稿し、疑惑を提起した。これを受け、SNSでは「トランプが攻撃しているハーバード大学、スタンフォード大学、コロンビア大学はすべてバロンを受け入れなかった」との投稿が拡散した。
これに対し、メラニア夫人は同日、報道官を通じて「バロンはハーバード大学に出願しておらず、彼を代理した誰も出願した事実がない」と述べ、噂は完全な虚偽だと反論した。バロン氏はフロリダ州のオックスブリッジ・アカデミーを卒業し、昨年9月にニューヨーク大学スターン経営大学に入学した。トランプ大統領の他の子どもであるトランプ・ジュニア氏とイヴァンカ氏は父親と同様にアイビーリーグに属するペンシルベニア大学を卒業した。トランプ大統領は昨年「バロンは多くの大学に合格した」とし、「とても賢い子で、ニューヨーク大学にある素晴らしい学校であるスターン経営大学に行く」と語ったことがある。