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ここは我が領土?中国最新鋭爆撃機が係争地に堂々配備…ベトナム・台湾は”激怒モード”

竹内智子 アクセス  

引用:chinamil.com.cn
引用:chinamil.com.cn

中国が南シナ海の係争地域であるパラセル諸島(西沙諸島)に最新鋭の長距離爆撃機H-6を配備したことが、衛星画像で確認された。

衛星画像が捉えた爆撃機と輸送機

ロイター通信は28日(現地時間)、米民間衛星企業マクサー・テクノロジーズが19日に撮影した衛星写真を基に、「ウッディー島(永興島)の滑走路にH-6爆撃機、空中早期警戒管制機KJ-500、Y-20輸送機が駐機しているのが確認された」と報じた。H-6の同島着陸が確認されたのは2020年以来初となる。

今回の軍用機配備は、フィリピンとの緊張の高まりや台湾周辺での軍事圧力、さらに今週末に控えるアジア最大の国防フォーラム「シャングリラ・ダイアローグ」を見据えた戦略的動きとみられる。

配備の意図は「全方位的なシグナル」

シンガポールのS・ラジャラトナム国際学院に所属する軍事専門家コリン・コー教授は、「H-6爆撃機をあえて係争地に配備したのは、フィリピンや米国に対する政治的・軍事的シグナルだ」と指摘。H-6はそもそもパラセル諸島のような前線に常駐させる必要はないとし、その配置自体が異例のメッセージだと述べた。

米国が潜在的脅威とみなすH-6爆撃機は、2023年7月に米本土近海まで飛行したほか、同年10月には台湾周辺での軍事演習にも投入された。今年3月には、同機2機がスカボロー礁(黄岩島)上空を飛行しているのが確認されており、当時はピート・ヘーゲス米国防長官がフィリピン訪問中だった。

安全保障会議を控えた挑発か

31日にはシンガポールで第22回アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)が開幕予定で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が開会演説を行い、ヘーゲス国防長官が米政権のインド太平洋戦略を発表する予定となっている。

さらに、来月にはイギリスの空母が南シナ海を航行する予定であり、領有権問題をめぐる各国の主張が一層激しさを増すとみられる。

パラセル諸島の戦略的価値

パラセル諸島は中国南部とベトナム東部の間に位置し、現在は中国が実効支配している。中国名は西沙諸島、ベトナム名はホアンサ諸島で、台湾も領有権を主張しており、南シナ海における典型的な多国間の係争地域とされる。

ベトナムは中国が同諸島内に滑走路や軍事施設を建設していることに強く反発し、自国の主権侵害だと非難している。

この海域には豊富な漁業資源に加え、石油や天然ガスなどの海底資源が埋蔵されているとされ、経済的・戦略的価値が極めて高い。

H-6爆撃機の性能と最新型

H-6爆撃機は双発ジェットエンジンを搭載し、航続距離はおよそ6,000km、作戦半径は約3,500kmに及ぶ。最大9トンの兵器を搭載可能で、通常爆弾、巡航ミサイル、対艦ミサイル、機雷など多様な武装に対応している。

とりわけ最新型のH-6K、H-6N、H-6Jは、長距離巡航ミサイルや極超音速ミサイル、空中給油対応能力を備えるなど、電子装備と兵器運用能力が大幅に向上しているとされる。

竹内智子
editor@kangnamtimes.com

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