Apple、iPhoneとMacに続いてiPadもセルフ修理の対象に
Appleの65種の製品が対象に…カナダにも拡大へ

AppleがmiPhoneとMacに続きiPadもサービスの対象に加えたことで、iPadユーザーもセルフ修理プログラムが利用できるようになった。
5月29日、AppleのNewsroomによると、iPadをセルフ修理プログラムの対象に追加し、同日から利用可能となった。
AppleはiPadユーザーが自らデバイスを修理できるよう、修理マニュアルや純正の部品、Appleの診断サービス、工具、機器のレンタルサービスなどを提供する。これらの部品等は公認サービスプロバイダー(AASP)が使用するものと同じだ。
対象機種はiPad Air(M2以降のモデル)、iPad Pro(M4モデル)、iPad mini(A17 Proモデル)、iPad(A16モデル)で、ディスプレイ、バッテリー、カメラ、外部充電ポートなどの部品をユーザー自ら修理できる。Appleはこれを修理へのアクセス性を高める取り組みの一環であると説明している。
AppleCareを担当するブライアン・ナウマン副社長は「Appleの目標は、可能な限り長く使用できる世界最高の製品を作ることだ」とし、「より多くの顧客に修理サービスを拡大できて嬉しく思う。これにより、顧客は安全性やプライバシーを侵害されることなくApple製品がをさらに長く使用できる」と述べた。
2022年に導入されたセルフ修理プログラムは、当初iPhoneのみに適用され、その後MacBookを含むMacにも拡大された。今回、iPadに拡大されたことにより、計65種類の製品がセルフ修理可能となった。
現在、セルフ修理プログラムを利用できる国は日本を含む33カ国で、今年の夏にはカナダが34カ国目として加わる予定だ。
今回の発表は、保証期間が切れた製品の修理をより円滑に行えるようにするAppleの修理サービス拡大の一環として行われた。ここ数年、Appleは純正の部品や工具へのアクセスが可能な専門サービス業者の数を増やし、修理の範囲を拡大してきた。
修理オプションには、Apple Store、Apple 正規サービスプロバイダ、独立系修理プロバイダ、郵送での修理、セルフサービス修理、純正部品販売店(Genuine Parts Distributor)プログラムなどがある。
最近導入された純正部品販売店プログラムは、Appleと直接的なサービス提携を結んでいない事業者へのアクセスも向上させ、ユーザーにより多様な選択肢を提供することを目的としている。個人のモバイル修理専門家は、これを通じて純正のApple部品を注文することができる。iPad部品も同日から購入可能となった。