
米国政府は韓国のイ・ジェミョン大統領当選について、両国間の同盟が堅固であると強調しつつも、中国の干渉を懸念する微妙な回答を示した。
ホワイトハウス関係者は3日(現地時間)、韓国経済新聞のイ大統領当選に関するコメント要請に対し、「米韓同盟は鉄壁のように堅固に維持されている」と述べた。さらに「韓国では自由で公正な選挙が行われたが、米国は世界中の民主主義に対する中国の干渉と影響力行使に懸念を抱き、反対している」と付け加えた。
(原文 “The US-ROK Alliance remains ironclad. While South Korea had a free and fair election, the United States remains concerned and opposed to Chinese interference and influence in democracies around the world.”)
韓国大統領選の公正性を認めつつも、中国の影響力に対する懸念を同時に表明するこのメッセージは、過去のホワイトハウスの通例的な回答とは大きく異なる。昨年12月の戒厳令以降、バイデン前政権やトランプ政権を問わず、米国政府は韓国の民主主義の回復力を強調し、両国同盟が強固であり、韓国の指導者と協力する意思があるというメッセージを一貫して発信してきた。
一方、国務省のコメントは従来のトーンを維持している。国務省はこの日、韓国経済新聞の質問に対し「大韓民国第21代大統領イ・ジェミョン氏の当選を祝福する」とし、「米国と大韓民国は相互防衛条約、共有する価値観、深い経済的連帯を基盤に強固な同盟関係を築いている」と回答した。
また、両国は「今日の戦略的環境と新たな経済的課題に対応するため、同盟関係を現代化している」とし、「今後も地域の安全保障を強化し、経済的レジリエンスを拡大し、共有する民主主義の原則を守るため、日米韓3カ国間の協力を一層深化させていく」と明言した。
国防省は両国同盟が「鉄壁のように維持されている」という簡潔なメッセージのみで声明に代えた。