英国がロシアの脅威に対抗するため、原子力潜水艦12隻の建造に着手する。
1日、英国防省によると、キア・スターマー首相は核弾頭プログラムの開発や原子力潜水艦12隻の建造などを含む「戦略防衛見直し（Strategic Defence Review）」報告書を2日に発表する予定だ。
英政府は独自の核弾頭プログラム開発に約150億ポンド（約2兆9,189億円）を投じ、現在7隻規模の艦隊を、2030年代後半まで次世代型の原子力潜水艦12隻に置き換える計画だ。ただし、新たに建造される潜水艦は原子力推進の方式だが、核兵器ではなく通常兵器を搭載する予定だ。
英政府は18か月ごとに新型潜水艦1隻を建造する計画で、関連する造船産業も同時に成長すると説明した。英国のジョン・ヒーリー国防相はBBC放送で、今回の報告書の構想が「モスクワへのメッセージ」だと強調した。