暗号資産プロジェクト「パイネットワーク(Pi Network)」コミュニティ内で、パイ財団2(Pi Foundation 2)が保有する2億7,650万枚のパイコイン(PI)に関する疑問が浮上している。
一部のユーザーは、当該ウォレットの存在目的や資金運用方法について明確な説明を求めているが、パイコアチームは依然として沈黙を守っている。

最近、コミュニティ活動家であるドクター・アルトコイン氏(Dr. Altcoin)は、ウォレットアドレスの末尾が「ODM」で終わる特定のウォレットに言及し、このウォレットがパイ財団2に属していると推測されると主張した。
同氏によれば、当該ウォレットは2億7,650万枚のパイコインを保有しており、過去3ヶ月にわたりOKX取引所から定期的に大規模な出金を行ってきたという。特に本日だけで738万枚のパイコインが追加で出金されたことから、コミュニティの懸念が一層高まっている。
さらに、別のコミュニティメンバーであるムーンジェフ氏(MOON JEFF)は、パイ財団1とパイ財団2の間で5,000万枚のパイコインが内部移転された事実も明らかにした。
こうした動きにもかかわらず、パイコアチームは公式な見解を示していない。そのため、一部のユーザーはプロジェクトの信頼性に疑問を呈し、明確な説明を要求している。
価格面ではパイコインはまだ顕著な上昇傾向を示していないものの、実用面では注目すべき成果を上げている。
最近、仮想通貨アプリ「ジプト(Zypto)」が実施した調査によると、パイコインは同アプリのビザ(Visa)カードユーザーの間で最も利用されたデジタル資産として挙げられた。この調査では、パイコインがXRPやダッシュ(DASH)を抑えて1位を獲得し、米ドル(USD1)が3位にランクインした。
パイコインの活用はゲーム分野でも拡大している。最近リリースされたゲーム「フルーティパイ(FruityPi)」では、パイコインを基盤としたゲーム内経済を実現し、パイエコシステム内での実質的な有用性拡大に貢献している。こうした実用事例は、パイコインの将来価値にとって好材料と解釈されている。
暗号資産メディア「コインゲイプ(Coingape)」などによると、パイコインが60%程度の上昇ラリーを見せる可能性も指摘されている。ただし、この分析はテクニカル指標に基づくものであり、実際の上昇は市場の信頼回復と透明性確保の状況次第だと見られている。
専門家は、パイコアチームがコミュニティのウォレット実体および目的公開要求にどう対応するかによって、今後のパイコインの価格とエコシステムの信頼度が左右されると予測している。