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トランプ「即時平和はない」…ロシア軍がドニプロ州攻撃開始と発表、ウクライナ領土18.8%占領の現実

有馬侑之介 アクセス  

引用:Depositphotos

ロシア軍がウクライナ東中部のドニプロ州付近まで進撃したと主張している。

ロシア国防省は8日(現地時間)、ウクライナ領土の約5分の1を掌握している中で、最近スミ州で1か月ぶりに190㎢以上を進撃したのに続き、中央軍(第90戦車師団)がドネツク西部の境界に到達し、ドニプロ州を攻撃中だと発表した。

東中部ウクライナに位置するドニプロは、ドネツク、ザポリージャ、ハルキウなどと接しており、戦略的な位置から戦争における重要な接境地帯とみなされている。

ウクライナ南部防衛部隊はテレグラムを通じて「敵はドニプロへの進入を諦めていない」とし、「我々の兵士たちは勇気と専門性で前線を死守し、敵の計画を阻止している。この戦いは一瞬たりとも止まらない」と伝えた。

ロシア連邦安全保障会議のドミートリー・メドヴェージェフ副議長はこの日、「ウクライナが平和交渉でロシアの領土確保の現実を受け入れなければ、さらに進撃する」と警告した。

ロシアはクリミア半島とドネツク、ルハンスク、ザポリージャ、ヘルソンなどウクライナ東部地域に対する主権の承認を要求しているが、ウクライナはこれを拒否し、当該地域からの撤退を主張している。

親ウクライナ系の民間情報分析グループ「ディープステート」の地図によると、6月7日時点でロシアは合計11万3,273㎢(約18.8%)のウクライナ領土を占領している。これは米国バージニア州よりも広い面積で、クリミア半島、ルハンスク全域、ドネツク・ザポリージャ・ヘルソンの70%以上、そしてハルキウ・スミ地域の一部が含まれる。

また、両陣営は捕虜交換と戦死者の遺体返還をめぐっても攻防を繰り広げている。ロシアは7日、ウクライナ側が捕虜交換と遺体返還を遅らせていると非難し、ウクライナはこれを「政治的攻勢」だと反論した。

このため、ドナルド・トランプ米大統領の復帰後に期待されていた終戦の可能性も大きく低下したとの見方が出ている。トランプ大統領は最近、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との電話会談後、「即時の平和はないだろう」と述べ、事実上の紛争長期化を示唆した。

プーチン大統領は今週、ブリャンスク地域での爆発で7人が死亡し115人が負傷した事件に関連して「ウクライナは平和を望んでいない」と非難し、ウクライナ側もロシアが停戦提案を受け入れていないと反論した。

一方、ロイターは米政府関係者の話として、ロシアが数日以内にウクライナに対する大規模な報復攻撃を行う可能性があると報じた。これはウクライナが最近ロシアの空軍基地をドローンで攻撃した「スパイダーウェブ」作戦への対応で、ウクライナ側はこの作戦でロシアの戦略爆撃機Tu-95、Tu-22M3など41機を破壊したと主張している。

有馬侑之介
editor@kangnamtimes.com

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