メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

【もはや、高いだけ?】アップル、12年ぶり「大刷新」発表も…Siriは延期、AI戦線では完全に乗り遅れ

望月博樹 アクセス  

アップル、WWDC25で新OSを発表 12年ぶりのiOS大刷新

ビジョンプロ着想の「リキッドグラス」デザイン公開

個人化Siriは「公開まで時間必要」

ファウンデーションモデルでAIへのアクセスも簡易化

アップルは6月9日(現地時間)、世界開発者会議(WWDC25)を開催し、iPhoneやMacBookに搭載されるiOSを12年ぶりに全面刷新したと発表された。

今回のイベントでは、注目を集めるような新製品や革新的なAI技術の発表は見送られたことから、アップルは当面の間、AI競争で他社に後れを取る可能性があるとの見方も出ている。

引用:depositphotos
引用:depositphotos

「個人化されたSiriの公開には時間が必要」…アップル、「リキッドグラス」OSデザインを披露

同日、米カリフォルニア州クパチーノの本社で開催されたWWDC25において、アップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏は、今年公開を予定していたSiriのアップグレード版について、発表が延期されていることを明らかにした。

フェデリギ氏は「Siriは大きく進化し、より自然で実用的な存在となった」と述べた上で、「ご存じのように、私たちはSiriがユーザーの個人的な文脈をより的確に理解できるよう取り組んでいる」と説明した。

さらに「私たちが掲げる高い基準に到達するには、なお時間を要する」とし、「この件については今後も継続的に情報を提供していく」と付け加えた。

アップルは当初、音声アシスタントのSiriに生成AIを導入し、より個人化されたAIへと進化させる方針を示していたが、計画通りには進まず、現時点では正式な発表に至っていない。

その代わり、この日アップルはiOSの大規模な刷新を発表した。新しいソフトウェアデザインは、「ビジョンプロ」ヘッドセットに着想を得たもので、「リキッドグラス(Liquid Glass)」と命名された。

リキッドグラスが適用された新OSは、従来よりも躍動感に富み、動的に変化することで、コンテンツへの集中を促す設計となっている。通知画面もこれまでのように背景を完全に覆うのではなく、半透明の表示により背後の画面が透けて見えるような仕様へと変更された。

引用:depositphotos
引用:depositphotos

新デザインは、iOS 26、iPadOS 26、macOS Tahoe 26、watchOS 26、tvOS 26など、すべてのプラットフォームに初めて一貫して適用され、それぞれのOSが持つ特徴を保ちながらも、より統一感のあるデザインが実現されている。iPad、Apple Watch、Apple TV、Vision Proなど、アップルの全デバイスに順次適用される予定である。

アップルによるリキッドグラスの導入は、iPhone向けOS「iOS 7」がリリースされた2013年以来、実に12年ぶりとなる大規模なソフトウェア刷新である。アップルはiOS 7以降、現在のアイコン中心のUIを長らく維持してきた。

また、今後はOS名称をリリース年に合わせて「iOS 26」のように統一する方針を打ち出した。新OSは、アップルの新会計年度が始まる今年10月から順次展開される予定である。

アップルのヒューマンインターフェースデザイン担当副社長アラン・ダイ氏は、「アップルはこれまでも一貫して、技術とのインタラクションを直感的かつ美しく、楽しいものにするため、ハードウェアとソフトウェアの深い統合を追求してきた」と述べた。そのうえで「ガラスの光学特性と、アップルならではの流動的なデザイン性を融合させることで、コンテンツや状況に応じた変化を実現した。これにより、未来の新たな体験の基盤が築かれ、最も単純な操作でさえ、より楽しく、まるで魔法のような体験になるだろう」と語った。

「開発者がアップルAIへ直接アクセス可能に」ファウンデーションモデルフレームワークを発表

アップルが今回発表した「ファウンデーションモデルフレームワーク」は、世界中の開発者に対し、オンデバイスAI機能への直接的なアクセスを可能にするものであり、大きな意味を持つ。

この発表は、単なるAI環境の変革にとどまらず、クラウドAIへの依存度が高まる現代において、プライバシー保護、処理速度、オフラインアクセスといった観点を重視するアップルの競争姿勢を明確に示すものとなった。

ファウンデーションモデルフレームワークでは、開発者がiOS、macOS、iPadOSなどに組み込まれたアップルの大規模な言語・AIモデルに直接アクセスすることが可能となる。これにより、リアルタイム翻訳、ビジュアルインテリジェンス、画像生成機能「Image Playground」など、さまざまな機能をアプリ内でローカルに実行できる。常時インターネット接続が不要である点で、クラウド依存型AIを掲げる競合他社とは一線を画している。

引用:アップル
引用:アップル

ファウンデーションモデルフレームワークの特徴は、①オフライン機能、②プライバシー保護を重視した設計、③開発者に配慮した統合構造、である。まず、インターネットに接続しなくてもAI処理が可能なため、帯域幅の狭い地域でも高いアクセス性と安定性を確保できる。また、すべてのAI演算が端末内部で行われることから、ユーザーデータがデバイス外へ流出することなく、プライバシー重視の環境に適している。さらに、アップルが推奨するプログラミング言語「Swift」を簡単にアクセス可能なこのフレームワークは、複雑さを最小限に抑えながら高度なAI機能をアプリに組み込む工程を簡素化している。

たとえば、人気のジャーナリングアプリ「Day One」は、ユーザーの入力をもとにカスタマイズされたライティングプロンプトや、知的なコンテンツ提案を行う。これらはすべてプライバシー保護の観点からオフラインで処理される仕組みとなっている。

ハイキング地図アプリ「AllTrails」もAIを活用し、個人に最適化された登山ルートを提案するほか、リアルタイムで環境に関する洞察も提供する。クラウド接続に依存せず、自然言語による検索と応答が可能である点が特徴だ。

このほか、AIによるスパムブロック機能や、ChatGPTを利用して構築された「画像プレイグラウンド」アプリの活用例も紹介された。

スパム電話や迷惑メッセージを事前にブロックする「スクリーニング」機能も新たに追加された。不明な番号から着信があった際、iPhoneは着信音を鳴らさない。発信者が留守番電話に通話目的や名前を残した場合、その内容をリアルタイムでテキストに変換し、ユーザーに通知する仕組みである。

画像プレイグラウンドでは、特定の絵文字や画像の生成が可能であり、既存の写真のスタイル変更も、アプリ内でChatGPTに直接指示を出すことで実現できる。

しかし、こうしたAI技術の発表にもかかわらず、市場の反応は冷ややかだ。この日、アップルの株価は前日比1.21%安の201.45ドル(約2万9,000円)で取引を終えた。

ブルームバーグは、「昨年のWWDCでアップルが『Apple Intelligence Platform』を公開して以来、新機能のリリースに消極的な姿勢が見られ、シリコンバレーの競合他社に比べて技術力でも後れを取っている」と指摘している。

望月博樹
CP-2023-0364@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[IT・テック] ランキング

  • アップル、“新型iPhone”発表も失望の声多く、株価3%急落!期待の「iPhone Air」が株価を直撃か
  • 発射コストは14円?1分でドローン20機を撃墜する“コスパ最強”レーザー兵器の登場にNATO加盟国の関心殺到!
  • 「コーラはどこで?」テスラ2.5世代オプティマス映像公開…セールスフォースCEOの投稿にネットユーザー大反響
  • 「死の危険を先に警告?」心拍・血圧・睡眠まで追跡!AirPods Pro 3とWatch 11で“命を救える”時代へ
  • 「画面拡大・容量倍増・値下げ」iPhone 17、Proを圧倒するコスパで話題沸騰!
  • 「20万ドルの粗大ごみ」?テスラ人型ロボット「オプティマス」、Grok搭載もコーラ一つ持って来れず大失笑

こんな記事も読まれています

  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂
  • レクサス新型「IS」、3度目のマイナーチェンジを実施…大型グリルと最新安全技術で進化
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 「日韓米軍縮小」に米統合参謀本部副議長候補“重要なのは数ではなく能力”…中・露・北・イランの前例なき協力の脅威を指摘
  • 「マーベルから解雇されるべき?」クリス・プラットの追悼投稿に批判殺到
  • 「イケメン不要」美女モデルが“醜い男限定”で交際するワケにネット騒然
  • 国連安保理、イスラエルのドーハ空爆に遺憾表明…カタール主権侵害を非難

こんな記事も読まれています

  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂
  • レクサス新型「IS」、3度目のマイナーチェンジを実施…大型グリルと最新安全技術で進化
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 「日韓米軍縮小」に米統合参謀本部副議長候補“重要なのは数ではなく能力”…中・露・北・イランの前例なき協力の脅威を指摘
  • 「マーベルから解雇されるべき?」クリス・プラットの追悼投稿に批判殺到
  • 「イケメン不要」美女モデルが“醜い男限定”で交際するワケにネット騒然
  • 国連安保理、イスラエルのドーハ空爆に遺憾表明…カタール主権侵害を非難

おすすめニュース

  • 1
    【奇行】午後の公園にゴキブリ数十匹をばらまいた女…SNSで炎上、公衆衛生に大論争

    トレンド 

  • 2
    「火星内部の隠された真実を暴く!」最新研究が突き止めた“45億年前の惑星大衝突”の破片…内部は均質な層ではなかった

    トレンド 

  • 3
    【NASA発表】火星で“微生物の痕跡”発見!35億年前の湖に潜在的生命の証拠か

    トレンド 

  • 4
    「遺体から精子採取」…銃撃で殉職した記者、2年後に“父親”に!婚約者が代理母出産で妊娠報告

    トレンド 

  • 5
    木の下敷きになった子犬を救った野生のクマ…直後に明らかになった衝撃の事実とは?

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「果物の食べ過ぎでダウン!?」担架で病院に運ばれた“トルコのクマ・オカン”の顛末

    トレンド 

  • 2
    午前2時に野生の象が襲来!鉄門を壊し米50キロを爆食い…住民は「日常茶飯事」

    トレンド 

  • 3
    キノコ製カヤックで42キロの海を横断!? 15メートルのシロナガスクジラがまさかの“伴走”

    トレンド 

  • 4
    不倫相手と同じヴィラに!? 離婚した夫、元妻と娘の“真下の階”に引っ越して大波紋

    トレンド 

  • 5
    「空も電気車時代」に突入!破産リリウム施設を継承した独ベリディオンが新型e航空機を加速開発

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]