
米国がイランの主要核施設を攻撃する「ミッドナイト・ハンマー(Midnight Hammer)」作戦に天文学的な費用を投入したことが明らかになった。
ニューシスの報道によると、22日(現地時間)、米ニューヨーク・ポストなどの海外メディアは、米国が前日に行ったイラン空爆でフォルドーに12発、ナタンズに2発、計14発のバンカーバスターを投下したと報じた。
バンカーバスターは地下のバンカーを破壊するための兵器で、地表の深くに貫通してから爆発するよう設計された空中投下型の超大型貫通爆弾(MOP・Massive Ordnance Penetrator)である。
今回の作戦に使用されたバンカーバスター「GBU-57」は2009年に開発されたもので、現在この兵器を保有しているのは米国のみとされている。
ニューヨークポストによると、GBU-57の製造コストは1発あたり約350万ドル(約5億856万8,715円)にも達するという。
この金額を基に計算すると、米国はフォルドーの核施設破壊だけで少なくとも576億ウォン(約61億4,813万1,544円)を投じ、ナタンズに投下した2発を含めると約672億ウォン(約71億7,282万135円)を費やしたことになる。
さらに、バンカーバスターの投下には、米軍の誇るB-2ステルス爆撃機も投入された。
B-2爆撃機はGBU-57を搭載可能な唯一の航空機で、製造コストは1機あたり約21億ドル(約3,051億4,122万9,071円)と、歴代の軍用機の中で最も高価である。
報道によると、今回の「ミッドナイト・ハンマー」作戦に投入されたB-2爆撃機は計7機で、単純な製造コストだけで約20兆ウォン(約2兆1206億円)に達する。
また、B-2爆撃機は1時間あたりの運用コストも数十万ドルに上るとされており、これに米国が原子力潜水艦から発射したトマホーク巡航ミサイル20発以上を合わせると、全体の費用は天文学的な金額になる。
一方、ドナルド・トランプ米大統領はイラン空爆後の国民向け演説で「今回の空爆は非常に成功した」と述べ、「イランの主要な核濃縮施設を完全に、そして徹底的に破壊した」と明らかにした。
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