
「ヒートドーム」現象により、アメリカで連日猛暑が続く中、暑さでアスファルトが溶け、道路が陥没してバスが転落する事故が相次いでいる。
26日(現地時間)、ニューヨークポストによると、24日にニューヨーク州のロングアイランドで、バス1台が地上駐車場に進入中、陥没した路面に車輪が沈み込む事故が発生した。

バスの後輪が道路に沈み込み、車体が傾いた状態で、前輪は宙に浮いたまま停止した。幸い事故当時、バス内に乗客はおらず、運転手も無傷で脱出した。
駐車場の管理人は「アメリカが攻撃されたのかと思った。バスの後輪が陥没したアスファルトに落ちる際、大きな音がした」と語り、「『ドン』という音が聞こえた。一日中、車が問題なく出入りしていたため、こんなことが起こるとは想像もできなかった」と述べた。

翌日、マンハッタンでも同じく道路が陥没する事故が発生した。猛暑でアスファルトが溶け、火災出動中の消防車の車輪が道路に深く沈み込む様子が確認された。
事故当日、ロングアイランドとマンハッタンの最高気温は、それぞれ99°F(約37.2℃)、97°F(約36.1℃)に達した。
このような猛暑日には、直射日光にさらされたアスファルトの温度が80℃近くまで上昇する。高温が続くとアスファルトが溶けて粘性を増し、交通量の多い場所では路面の隆起や陥没する可能性がある。
駐車場の舗装会社を経営するジム・マクゴーワンさんはニューヨーク・ポストに対し、「猛暑日はアスファルトが柔らかくなり、変形しやすくなるため、車両がアスファルトに沈むことがある」と説明し、「特に道路の下に空洞や亀裂が既に存在する場合、柔らかくなった道路に重い車両が通ることで、このような変形がより顕著になる」と述べた。
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