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2025年07月03日木曜日
ホームニュース「プロポーズ拒否に逆上」インド名門ロースクールで女子学生が複数人から被害…政界にも波紋広がる

「プロポーズ拒否に逆上」インド名門ロースクールで女子学生が複数人から被害…政界にも波紋広がる

引用:ザ・タイムズ・オブ・インディア
引用:ザ・タイムズ・オブ・インディア

29日(現地時間)、インド東部西ベンガル州の州都コルカタで起きた法科大学院の女子学生への集団による性的な暴行事件に関連し、在学生2人と主犯とされる卒業生1人に加え、大学の警備員1人も新たに逮捕されたと、『NDTV』や『ヒンドゥスタン・タイムズ』などの現地メディアが伝えた。

現地警察は事件の捜査のために特別捜査チームを立ち上げており、25日に南コルカタ・ロースクール内で発生したとされる事件の容疑者は、これで計4人となった。事件は、24歳の女性被害者が翌日に警察へ通報したことで明らかになった。

警察によると、防犯カメラに記録されていた計7時間の映像には、2人の男が被害者をロースクールの正門から校舎内に引きずり込む様子が記録されていた。この映像は、卒業生のマノジット・ミシュラ容疑者が在学生の知人らに被害女性を大学警備室に強制的に連れていくよう指示したという被害者の証言を裏付けるものだとされている。他の映像には容疑者3人と警備員、被害者の移動経路などが映っていた。

警察は、ミシュラ容疑者がかつて被害者にプロポーズしたものの拒否され、逆恨みから共犯者を巻き込んで今回の犯行に及んだとみている。病院での診察結果からは、性的な暴行を裏付ける痕跡として、咬まれた跡や爪で引っかかれた傷などが確認されており、警察はこれも重要な物証と位置づけている。

ミシュラ容疑者は性的な暴行の罪で起訴された。共に現場にいた他の2人は、被害を訴えれば性的な暴行の場面を公開すると脅す目的で映像を撮影していたとされ、警備員は勤務怠慢の疑いで立件されている。

この事件はインド国内で強い怒りを呼び、政界にも波紋を広げている。野党インド人民党(BJP)は、ミシュラ容疑者が与党トリナムール会議派(TMC)の青年部に関係していると主張。西ベンガル州のママタ・バナジー首相の謝罪と辞任を要求する抗議デモを展開したが、警察によって制止された。

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