
北朝鮮が新たに開業した元山(ウォンサン)カルマリゾートに対し、中国のネットユーザーから辛辣なコメントが相次いでいる。美しい景観を称える投稿がある一方で、ロシア人観光客を優先して中国人観光客を受け入れていないことに強い不満の声も目立った。
注目すべきは、中国当局が普段は敏感な投稿を素早く削除する中で、今回の北朝鮮に対する批判的な書き込みをそのまま放置している点だ。あるユーザーは「ロシア人専用?自分たちのルーツを忘れたのか」と憤りを見せ、中国が北朝鮮に長年支援してきた事実に触れている。
ほかにも「維持費はどうする?投資回収は可能か?なぜインフラ整備や生産基盤に投資しないのか」といった実利面への疑問や、「リゾート建設の資金はウクライナ戦争の『収益』ではないか」との憶測も投稿されている。最終的には「うまくいかなければ中国人がメイン客になる」という冷ややかな見方もあった。
また、久々に公の場に姿を現した金正恩総書記の妻、李雪主(リ・ソルチュ)氏にも注目が集まった。彼女が娘の金主愛(キム・ジュエ)氏より数歩後ろを歩いていたことから「母より娘の方が地位が高いのでは」といった指摘も見られた。
中にはウォーターパークで滑り台を楽しむ金一家の写真に「将軍様の椅子だけ違うのは、体重を支えるためか」と揶揄する声も。北朝鮮が掲げる「最大2万人収容」というリゾート構想に対しても、「結局頼るのは中国人観光客しかいないだろう」と、冷ややかな視線が注がれている。
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