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【偽物が戦場を制す】30cm解像度の衛星すら騙す!ウクライナ戦争で進化する「デコイ兵器」がロシアを翻弄

梶原圭介 アクセス  

引用:ABCnews

デコイ(Decoy)は、敵の攻撃兵器や各種の探知装置を攪乱するために作られた欺瞞兵器を指す。皮肉にも、敵からの攻撃を受けるほどその効果が証明される兵器だ。

デコイは新しい概念ではない。神話と歴史の境界に位置する古代ギリシャのトロイ戦争で登場した「トロイの木馬」や、約1,800年前の中国後漢末に起こった「赤壁の戦い」、第二次世界大戦中にもダミー戦車や木製航空機などで敵を混乱させた数多くの事例が存在する。

6日、軍と外交筋によるとウクライナ戦争でもデコイ兵器が実際に使用された事例が報告されており、技術の進歩に伴い進化を続けているという。ウクライナ軍はM142(HIMARS・多連装ロケット砲)の模型でロシア軍を欺くことに成功した。ロシア軍は偽のHIMARSを破壊するために高価なミサイルの一部を無駄に消費し、これはウクライナ軍の実際の兵器システムを保護するのに効果的な結果をもたらした。

この件について、5月10日(現地時間)に英紙ザ・タイムズは、英軍がウクライナに提供している先進的なデコイ兵器を紹介した。このデコイは肉眼だけでなく、先端技術を用いた探知においても実際の兵器として認識されるように設計された高精度の組立式装置だ。ザ・タイムズは、英国がウクライナにチャレンジャー2の戦車、自走砲、防空システムなど、実際の兵器のように見える組み立てキットのデコイを大規模に提供し、戦略的な欺瞞作戦の強化に活用したと報じた。

引用:ABCnews

軍事専門家らは、現代戦の高度に発達した偵察・探知技術環境では、単純な模型だけでは敵を欺くことは困難だと指摘する。しかし、精度の高いデコイの場合、解像度30cm級の軍事偵察衛星でも探知が難しい可能性があると評価している。

デコイの核心となる3要素は、まず「精巧な偽装」である。可能な限り本物に見えるよう、視覚的要素だけでなく、音や動き、レーダー反射率・熱信号・特殊信号装置の発信まで、あらゆる要素を考慮する必要がある。また、「柔軟性」を備え、状況の変化や敵の対応に応じて即座に形状や位置を柔軟に変更できなければならない。特に、「情報管理」によりデコイに関する情報が敵に漏れないよう徹底的に管理する必要がある。情報漏洩はデコイ兵器が完全に無力化される事態を招くためだ。

韓国でも2013年から専門的なデコイ関連技術を開発してきた防衛産業企業が政府機関と様々な研究を進めている。最近の成果として、韓国の戦略資産の中で最も高価なF35ステルス戦闘機や多連装ロケットシステム、自走砲、戦車など、実物と見紛うほど精密なデコイプラットフォームの再現・生産に成功したと伝えられている。

デコイの技術と戦術は、人工知能(AI)や仮想現実(VR)技術と融合し、ドローンとともに未来の戦場の様相を決定づける重要な要素として機能すると予測されている。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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