メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

NYTが警告「中国を再び偉大にする法案」…AI時代に逆行する米国、トランプ法で電力覇権を中国に手渡しか

荒巻俊 アクセス  

AI時代の爆発的な電力需要は再生可能エネルギーのみで満たすことが可能

「進歩的」という理由で意図的に生産能力を弱体化

「米共和党と中国共産党だけがトランプ法の可決を歓迎」

引用:the washington post
引用:the washington post

米下院を通過し大統領署名を待つトランプ法が、アメリカの電力生産競争力を大幅に低下させ、中国の優位性を加速させると「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」が3日(現地時間)報じた。

NYTコラムニストのトーマス・フリードマン氏は「トランプの『偉大で素晴らしい法案』が中国を再び偉大にする」と題したコラムで、人工知能という電力を大量消費する怪物の時代が幕を開けたこのタイミングで、アメリカ大統領と共和党が最悪の戦略的自傷行為を犯したと指摘した。以下はコラムの要約。

アメリカが再生可能エネルギー源、特に太陽光、蓄電池、風力による発電能力を意図的に弱体化させる法案が可決された。

環境に優しいエネルギー源が「進歩的」だという理由からだ。

しかし、これらのエネルギー源こそがAIデータセンターの爆発的な電力需要を満たす最速かつ最も安価な手段だ。

サウジアラビアでさえAIデータセンター誘致のために太陽光発電への投資を倍増させている。それなのにトランプ法は太陽光・風力発電への税額控除を廃止し、電気自動車の税額控除も撤廃する。

その結果、中国が太陽光エネルギー、風力エネルギー、電気自動車、自動運転車の未来をほぼ確実に支配することになるだろう。

エネルギー専門家や科学者の意見を聞くこともなく、公聴会も開かれずに拙速に処理されたこの杜撰な法律が、数十億ドル規模の再生可能エネルギー投資を危険にさらし、しかもその大半が共和党州で行われている。数万人のアメリカ内の雇用が脅かされる可能性もある。

トランプ法は、エアコン料金をさらに引き上げ、クリーンエネルギー関連の雇用を減少させ、アメリカの自動車産業を弱体化させ、中国に有利な状況を助長する恐れがある。

アメリカで、この事実を最もよく理解しているのは、イーロン・マスクだ。トランプを支持したという事実のため、多くの人々がマスクを信用せず、彼の本質的なメッセージが届かなくなっている。

マスクはトランプ法を「完全に狂気じみた破壊的なもの」であり、「未来の産業に深刻な打撃を与え、過去の産業に補助金をばらまく行為だ」と非難している。

中国は未来が経済力と軍事力、医学、新素材の発見、核融合発電の成功にかかっていることを十分に理解している。これらを実現するには、膨大な電力を安価でクリーンに生産できるかが鍵となる。

つまり、AI活用に必要な安価でクリーンな電力を生産する能力が、一国の経済力と軍事力を左右する時代が到来したのだ。

アメリカ国民の大半は、中国がこの分野でどれほど先行しており、日々急速にその差を広げているかを正確に認識していない。

中国は2000年に約1,300TWhの電力を生産し、アメリカはほぼ3,800TWhを生産した。

TWは100万MWに相当する。その後、中国は1万TWhの増加を見せたが、アメリカは500TWhも増加していない。

中国は当初、石炭火力発電に大きく依存していたが、最近は水力、太陽光、風力、蓄電池による発電の拡大に注力している。これらはより簡単で安価、かつ迅速に建設できるクリーンエネルギー源だ。

中国経済は、ますますクリーン技術によって動かされるようになっている。

トランプが1期目の政権で掲げたグローバルエネルギー覇権国の夢は、トランプ法によって実現不可能な夢と化した。

データセンター用の電力を天然ガスのみで生産することを想像してみよう。ガスを電気に変換するには大型タービンが必要で、これらを稼働させるには2030年まで待たなければならない。さらに、トランプが導入した鉄鋼・アルミニウム関税のせいでタービン価格がどれほど上昇するか予測もつかない。

一方、テキサスで新規の太陽光発電所を建設し稼働させるには18ヶ月で十分だ。

テキサス電力会社ERCOTは、過去1年間で増産した1万MWの電力のほとんどが超低価格の太陽光と蓄電池によるものだったと発表した。

昨年、アメリカで新たに追加された発電容量の81%は太陽光と蓄電池の組み合わせだった。

愚かなトランプ法がこの数値を大幅に下げることになるだろう。

その結果、2035年までに卸電力価格が50%上昇し、2030年までに年間消費者エネルギーコストが電力損失などで160億ドル(約2兆3,114億3,420万円)増加すると予測される。また、2030年までに再生可能エネルギー関連の83万人分の雇用が失われる見込みだ。

現在、トランプ法の可決を歓迎しているのは、世界中でトランプの共和党と中国共産党だけだろう。電力の未来を中国に譲り渡すトランプ法ほど、中国を偉大にするものはない。

荒巻俊
CP-2022-0278@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 15歳含む女性3人が犠牲に…違法薬物組織の“見せしめ殺害”をSNSで生中継、抗議デモが拡大
  • 「テロリスト・プーチンを屈服させろ!」ゼレンスキー氏が“戦争終結”を宣言…トマホークでクレムリンを壊滅させるのか
  • トランプ発言でドルステーブルコイン「テザー」暴騰⁉︎ 日本市場が騒然!
  • 「英雄の終焉か」ウクライナ国民の51%がゼレンスキー氏に“退陣または裁き”を要求
  • 「金・銀バブル」1オンス4,100ドル突破!世界が“安全資産”に逃げ込む時代へ
  • オランダ政府、ついに中国半導体に“鉄槌”!Nexperiaを国家安全保障の脅威と認定し“異例の介入措置”発動

こんな記事も読まれています

  • 【爆売れ】ホンダ新型「パスポート」が北米で快進撃!販売74.8%増、“本格SUV回帰”が大ヒット
  • 「意外な真実」…ハイブリッド車が最も危険?統計が示す“EV火災報道”の誤解
  • 「鮮烈フェイス」プジョー新型408、電動化で豹変!クーペSUVが示す“次世代の答え”
  • 【ポルシェ】家庭用充電器トラブル再燃…米国で再び「集団訴訟ラッシュ」
  • 15歳含む女性3人が犠牲に…違法薬物組織の“見せしめ殺害”をSNSで生中継、抗議デモが拡大
  • 「生きたカエルを飲めば治る」信じた82歳女性、寄生虫感染で緊急入院⁉︎
  • 【米国話題】体重5.8kgの“スーパー赤ちゃん”誕生!母と同じ誕生日に歓喜
  • 「テロリスト・プーチンを屈服させろ!」ゼレンスキー氏が“戦争終結”を宣言…トマホークでクレムリンを壊滅させるのか

こんな記事も読まれています

  • 【爆売れ】ホンダ新型「パスポート」が北米で快進撃!販売74.8%増、“本格SUV回帰”が大ヒット
  • 「意外な真実」…ハイブリッド車が最も危険?統計が示す“EV火災報道”の誤解
  • 「鮮烈フェイス」プジョー新型408、電動化で豹変!クーペSUVが示す“次世代の答え”
  • 【ポルシェ】家庭用充電器トラブル再燃…米国で再び「集団訴訟ラッシュ」
  • 15歳含む女性3人が犠牲に…違法薬物組織の“見せしめ殺害”をSNSで生中継、抗議デモが拡大
  • 「生きたカエルを飲めば治る」信じた82歳女性、寄生虫感染で緊急入院⁉︎
  • 【米国話題】体重5.8kgの“スーパー赤ちゃん”誕生!母と同じ誕生日に歓喜
  • 「テロリスト・プーチンを屈服させろ!」ゼレンスキー氏が“戦争終結”を宣言…トマホークでクレムリンを壊滅させるのか

おすすめニュース

  • 1
    【巨人誕生か】米国で「体重5.8kgの超巨大児」誕生!母親が投稿した出産動画に“440万いいね”

    トレンド 

  • 2
    【中国vs米国】世界最大級の核空母「004型」登場…太平洋の均衡が崩れる瞬間

    フォトニュース 

  • 3
    人生の貯金1,000万円を“整形”で失った70代女性…家族が怒りの声

    トレンド 

  • 4
    ソン・ガイン、「結婚も200億ウォンも全部ウソ」…YouTubeフェイクニュースに直接反論

    エンタメ 

  • 5
    BLACKPINKジス×ZAYN、「Eyes Closed」で出会う…8か月ぶりの新曲は“愛と癒し”のデュエット

    K-POP 

話題

  • 1
    「数百人の前でズボン下ろし」...サン・ピエトロ大聖堂で祭壇に排尿、教皇も信者も唖然!

    トレンド 

  • 2
    イ・ドヒョン&シン・シア、Netflix新作『グランドギャラクシーホテル』で初共演!ホン姉妹が描く“あの世級ロマンス”

    エンタメ 

  • 3
    カン・ウォンレの妻キム・ソン、「実は二卵性双子だった」…弟と共演で明かした“家族の真実”

    エンタメ 

  • 4
    「金欠が動機か?」コインパーキングの精算機にオイルをまき放火…49歳男を現行犯逮捕

    トレンド 

  • 5
    ユン・ミンス、離婚した元妻と同居中と告白…『アラフォー息子の成長日記』で明かす“家族のかたち”

    エンタメ