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2025年07月11日金曜日
ホームニュース「ノーベル賞よこせ、さもなくば爆撃」、トランプ氏のフェイクニュースが拡散!日頃の執着ぶりが招いた悪影響か

「ノーベル賞よこせ、さもなくば爆撃」、トランプ氏のフェイクニュースが拡散!日頃の執着ぶりが招いた悪影響か

引用:BBC

米国のドナルド・トランプ大統領がノーベル平和賞を与えなければノルウェーを爆撃すると脅したという虚偽の主張が広がっている。

7日(現地時間)、欧州のニュース専門放送局「ユーロニュース」によると、X(旧Twitter)などのSNSで「私が(イラン核施設を)吹き飛ばして平和をもたらした。ノルウェーも爆撃する前にノーベル賞をよこせ」と語るトランプ大統領の姿を捉えた投稿が拡散しているという。

先月、米国によるイラン核施設への攻撃と休戦圧力でイランとイスラエルの「12日間の戦争」が終結した点を挙げ、トランプ大統領がノーベル平和賞の選考国であるノルウェーを圧迫しているという趣旨だ。

ただし、トランプ大統領が公の場でこのような発言をした事実はない。先月26日、「ボロウィッツ・レポート(Borowitz Report)」という極右のフェイクニュースサイトに、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催されたオランダのハーグを舞台にした類似の記事が掲載された。

その記事では、トランプ大統領がNATO首脳会議の2日目にノルウェーが自分を非常に不当に扱ったとし、平和賞を与えなければ同国を抹消すると脅したと伝えている。このサイトの紹介欄には、米ニューハンプシャー州在住の作家兼コメディアン、アンディ・ボロウィッツ氏が運営する「パロディ・ニュースレター」と明記されている。

一方、トランプ大統領は政権1期目からノーベル平和賞の選考が政治的に偏向していると主張し、同賞への執着を見せてきた。イラン核施設への攻撃を検討していた先月20日には、自身がノーベル平和賞を4〜5回受賞すべきだったと発言している。

米国の歴代大統領にはノーベル平和賞の受賞者がいる。セオドア・ルーズベルト前大統領は1906年、日露戦争終結の仲介役として米大統領初の受賞を果たし、ウッドロウ・ウィルソン前大統領は1919年、国際連盟(国連の前身)創設と第一次世界大戦終結への貢献で受賞した。

また、2002年にはジミー・カーター前大統領が長年の平和的な紛争解決、民主主義促進、人道的活動の功績で受賞した。バラク・オバマ前大統領は2009年、「外交と国際協力の強化に向けた卓越した努力」が評価され受賞している。

ベッティングサイトのポリマーケットによると、トランプ大統領が今年ノーベル平和賞を受賞する確率は7日時点で8%とされる。先月の米国によるイラン核施設攻撃直後には12%台まで上昇した。

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