「シャオミこそテスラの真の脅威」…日経が分析
「コスパとビジネスモデルで先行するシャオミEV」

中国のEV市場で、IT企業シャオミが米EV大手テスラにとって「真の脅威」と見なされるようになった。
7日付の日本経済新聞(中国語版)は、コスト競争力と製品戦略の両面でシャオミがテスラを上回っていると報じた。
同紙によれば、テスラが最近公表した2025年第2四半期決算では販売台数が前年同期比13%減となり、2四半期連続で減少した。とりわけ中国市場では8か月連続で出荷が減少している。
日経は「テスラは過去1年半にわたり新型車を投入せず、製品ラインアップの陳腐化が進行している。加えてトランプ政権によるEVへの否定的な姿勢、すなわち米国内の政治環境も悪影響を及ぼしている」と指摘した。
一方シャオミは、昨年に初のEV「SU7」を発表し、先月26日には初の電動SUV「YU7」を正式発売した。
日経によると、YYU7はテスラの「モデルY」と同クラスに位置づけられ、価格はやや安いが、航続距離は約40%も長いという。コストパフォーマンスの面でテスラを凌ぐとの評価が出ている。
同紙はまた、シャオミのビジネスモデルの優位性を強調する。スマートフォン事業からEVへ事業を拡大したシャオミは、ハードウエア(製品販売)の後にアプリケーション、いわゆるソフトウエアを通じて収益を生む構造を整えているのに対し、テスラはまだ同様のモデルを構築できていないという。
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