
イギリスの格安航空会社ライアンエアーの旅客機で火災警報が作動し、乗客がパニックに陥って避難する騒動が発生した。少なくとも18人が負傷し、一部は重傷を負って病院に搬送された。
5日付の『デイリー・メール』などによると、騒動が起きたのは前日夜、スペイン東部マヨルカ島のパルマ空港。イギリス・マンチェスター行きのライアンエアー機が離陸準備中、突如機内で火災警報が鳴り響いた。
目撃者によれば、警報音が響いた直後、乗客たちは悲鳴を上げながら混乱状態で脱出を試みた。一部の乗客は機体の翼に登って飛び降り、滑走路を走って逃げる様子も確認されたという。
「爆発音のような音が聞こえ、乗務員が避難を指示したことで、乗客たちは実際に事故が発生したと信じ込んでいた」と証言する乗客もいた。
だが、その後の調査により、火災警報は機器の誤作動であることが明らかになった。機内には火災の痕跡や発火の危険性は確認されなかった。
この騒動で少なくとも18人が負傷し、その中には骨折など比較的重いけがを負った人も含まれていた。幸い、いずれの乗客も命に別状はないとされている。
ライアンエアー側は声明で、「火災警報は機器の誤作動だった」と説明し、「乗客の不便を最小限に抑えるため、翌朝スペインから代替便を出発させた」と明らかにした。
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